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中国近海で藻が大発生、過去最大規模

  • 2013年07月05日 07:44 発信地:北京/中国
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中国東部・山東(Shandong)省青島(Qingdao)の海岸を埋め尽くす藻(2013年7月4日撮影)。(c)AFP

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【7月5日 AFP】中国国家海洋局(State Oceanic AdministrationSOA)の発表によると、中国近海は過去最大規模の藻の大発生に見舞われており、大量の藻が漂う緑色の波が黄海(Yellow Sea)沿岸に打ち寄せているという。

 中国東部・山東(Shandong)省の青島(Qingdao)で撮影された写真には、海水浴客らが緑色の波の中で泳いだり遊んだりしている中で、砂浜から大量の藻がブルドーザーでかき集められている様子が写されている。

 SOAがウェブサイトで発表したところによると、この藻はスジアオノリ(学名:Enteromorpha prolifera)で、1週間前に発生し始め、これまでに2万8900平方キロメートルに及ぶ範囲に広がっているという。前回の大発生は2008年で、その際には1万3000平方キロメートルの範囲に影響が及んだという。

 国営新華社(Xinhua)通信が青島市当局の話として伝えたところによると、当局はこれまでに約7335トンの藻を除去したという。

 こうした藻類の大発生現象は通常、水中の富栄養化(特にリン)が原因で起きるが、2007年に黄海で始まった大発生の原因はいまだに不明だ。

 青島市に本拠を置く中国海洋大学(Ocean University of China)の鲍献文(Bao Xianwen)教授は「環境における変化と何らかの関係があるにちがいないが、原因に関する科学的な確信は得られていない」と述べていると、国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)が伝えた。

 この藻は有毒ではなく、水質に有害な影響を与えることもないが、大量の酸素を消費し、硫化水素を生成することで、結果として海洋生態系に極度の不均衡を生じさせる。(c)AFP

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