お立ち台でポーズをとる、4安打の楽天・銀次(左)と2本塁打を放ったジョーンズ=Kスタ宮城
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◇楽天8−4ロッテ
楽天が4連勝で今季最多の貯金10とし、首位に並んだ。4回にジョーンズの2打席連発となる13号2ランで勝ち越し、5回はマギーの2点二塁打、6回は銀次の適時打などで2点を加えた。ロッテは古谷が6失点と精彩を欠いた。
ついにトップの座をつかんだ。楽天恒例の勝利の儀式。星野監督はKスタの大きな声援を受けながら、帽子を取って誇らしげに手を振った。ロッテに並んで4月9日以来の首位。6月以降では、球団創設以来初の首位だ。
首位浮上の感想を求められた闘将はこう言っておどけた。続けて「その割にはお客さんが少ないね。選手がこれだけ頑張ってるんだから、もっと応援に来てほしいね」。さらなる後押しを期待した。今のチームに手応えがあればこそ、そんな要望もしたくなる。
昨年までのもろさのあったチームとは違う。指揮官も頼りにする強力助っ人がいるから、首位争いができる。開幕から不動の4番に座るジョーンズが2打席連発で勝利をたぐり寄せた。まずは1回2死二塁。フルカウントからのチェンジアップを捉え、メジャー通算434発の怪力で左翼席中段へたたき込む先制弾だ。
さらに4回無死三塁では内角の変化球をコンパクトに振り抜き、左翼ラッキーゾーンへ勝ち越し2ランを運んだ。「監督は父親のような存在。喜ばせてあげたいんだ」。打撃練習では指揮官のアドバイスを素直に受け入れる。闘将を男にしたいと、心から願う。
貯金も2009年以来の10に乗せた。「(2桁は)一つの目標だね。上も下も見ず、目の前の試合にこだわる」と星野監督。その目は頂点だけを見据えている。 (水足丈夫)
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