自信の油絵を披露する興毅。左はゴールドの大毅富士、右はピンクの和毅富士=東京葛飾区の亀田ジムで(竹下陽二撮影)
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WBA世界バンタム級王者の亀田興毅(26)=亀田=が4日、富士山の世界遺産登録を祝い、自ら描いた油絵の富士山を披露した。1枚は次男大毅カラーの「金富士」、もう1枚は三男和毅カラーの「ピンク富士」。現在、自らのカラーである銀富士を制作中であることを明かし、今年中の二科展挑戦もぶち上げた。
この日午後に亀田ジムで設定された会見。23日の7度目の防衛戦に向けての公開練習かと思いきや、そこで待っていたのは、ボクサー興毅ではなく画家興毅だった。
「富士山が世界遺産に認定されたやろ。亀田3兄弟も8月1日の世界戦で和毅が世界王者になったら、世界初の3兄弟世界王者。ギネスに入るやろし、そうなれば、亀田兄弟も世界遺産級や。大毅カラーはゴールドの金富士で和毅はピンク富士。オレの銀富士は今、描いてるところや」
会見の趣旨は今ひとつ分かりづらかったが、披露された作品はなかなかの出来栄えだ。
実際、興毅の画家としての腕前はセミプロ級。2008年から油絵の富士専門で描き始めて、今まで完成させた作品は約50枚。チャリティーオークションなどでは約20万円で競り落とされるほど、マニアの間では静かな人気を呼んでいる。
報道陣から日本の代表的な美術家団体の一つ「二科展」への応募を勧められると「面白そうやな。やってみようかな。来年? いや、今年やらな意味ないやろ」と大乗り気。23日のV7戦に向けて、そろそろ減量モードに入るという興毅。“殴るアーティスト”としてのもう一つの挑戦も見ものだ。 (竹下陽二)
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