名古屋グランパスのMF中村直志(34)が4日、清水戦(6日・豊田ス)でエースキラーとなる決意を語った。清水はブラジル人FWバレーを中心に攻めてくることが予想される。ボランチで先発する中村が相手エースを封じ、勝利への道を切り開く。
職人MFの腕の見せ所がきた。4日は異例の非公開練習が行われピリピリムードが高まる中、中村が静かに口を開いた。「自分の仕事に徹したい。まずは守備で、相手のいいところを消すようなプレーができれば」。つぶし役としての役割を全うすると語った。
最大のミッションがバレー封じだ。J通算48得点。過去には大宮、甲府、G大阪でプレー。今季も清水でチーム最多の4ゴールをマークしている。中村は「清水はカウンターからバレーを使ってくるパターンが多い。そこは気を付けなければ」と警戒する。
バレーは95キロの巨漢FW。フィジカルを利して単独でも突破を仕掛けてくる。中村は「とにかく体が強いイメージ」と難敵であることは認めつつ、「しっかり体を張って守りたい」と意欲を語った。
相手が強ければ強いほど燃える。2011年の清水戦では元スウェーデン代表のスーパースター・ユングベリをハードなプレスで悩ませた。34歳になった今も守備力はチーム屈指。鋭い読みと熟練の技で今回はバレー封じを完遂する。
清水戦で出場停止のMFダニルソンは10日の大宮戦に戻ってくる。中村が自らのポジションを確保するためにも次戦のパフォーマンスは重要。「後のことは考えず、清水に勝つことに全力を注ぐ」。この一戦にすべてを出し切る覚悟だ。 (木村尚公)
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