欧州株:2カ月ぶり大幅高-ECB総裁が低金利維持を言明
7月4日(ブルームバーグ):4日の欧州株式 相場は上昇。指標のストックス欧州600指数は約2カ月ぶりの大幅高となった。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が長期にわたり低金利を維持すると言明したことが手掛かり。ポルトガル指導者の間で連立政権維持に努める動きがあることも支援材料となった。
ポルトガルのエスピリト・サント銀行が反発。前日は11%下げていた。英住宅建設のテーラー・ウィンピーは7.1%高。上期の営業利益率の上昇が買い材料となった。精密機械を手掛けるスイスのOCエリコンは3.5%上昇した。
ストックス欧州600指数 は前日比2.3%高の292.15で引けた。5月22日に付けた年初来高値からの下落率は5.9%に縮小した。米株式市場は祝日のため休場となっている。
PFAペンション(コペンハーゲン)のシニアストラテジスト、ウィトルド・バーク氏は「フォワードガイダンス(時間軸政策)をECBが導入した」とし、「これまでの会合でも動きはあったが、この日の措置は本物だ」と語った。
ECBのドラギ総裁は政策発表後の記者会見で、政策金利が長期にわたり現行のままかそれを下回る水準にとどまると語った。ECBは政策金利を過去最低の1%に据え置いた。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査で62人中61人が予想した通りだった。
イングランド銀行(英中央銀行)はこの日の金融政策委員会(MPC)で、政策金利を過去最低に維持することを決め、市場で想定されているよりも長期にわたり金利が据え置かれることを示唆した。
4日の西欧市場では、アイスランドを除く17カ国で主要株価指数が上昇した。
原題:European Stocks Rally as ECB Says Interest Rates to RemainLow (抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:アテネ Tom Stoukas astoukas@bloomberg.net
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更新日時: 2013/07/05 02:17 JST