Updated: Tokyo  2013/07/05 06:21  |  New York  2013/07/04 17:21  |  London  2013/07/04 22:21
 

アジア・太平洋株式サマリー:香港・印株が反発、中国株は上昇

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  7月4日(ブルームバーグ):アジア・オセアニア各株式市場の動きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式 相場は3営業日ぶりに上昇。米国の雇用関連指標が市場予想を上回ったことや、中国の李克強首相が財政資金は経済成長の安定化のために使われるべきだと述べたことが好感された。

収入の5分の1を北米で稼ぐHSBCホールディングス(5 HK)は1.6%高。中国最大の製油会社、中国石油化工(SINOPEC、386HK)は2.5%値上がり。エジプトの混乱を受け原油相場が急上昇したことが手掛かりとなった。一方、乳児用粉ミルクメーカーの合生元国際控股 (1112 HK)は同業他社が製品値下げの計画を示したことを受け過去最大の下げ幅を記録した。

ハンセン指数 は前日比321.36ポイント(1.6%)高の20468.67で終了。ハンセン中国企業株(H株 )指数は1.4%高の9024.01で引けた。

敦沛証券のバイスプレジデント、ジャクソン・ウォン氏は「米経済がそれほど悪くないという信頼感が投資家に戻っている」と指摘。「以前は皆が中国に成長押し上げを期待していた。現在は米国に焦点が戻りつつある」と述べた。

【中国株式市況】

中国株式 相場は上昇。資源株や消費関連株、不動産株が買われた。

レアアース(希土類)生産の内蒙古包鋼稀土高科技(600111 CH)は7.1%高。珠海格力電器(000651 CH)を中心に家電銘柄も値上がり。ゴールドマン・サックス・グループが中国の消費関連株を勧めたことが好感された。中国最大の不動産開発会社、万科企業(000002 CH)は3.6%高。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動している上海総合指数 は、前日比11.83ポイント(0.6%)高の2006.10で終了。上海、深圳両証取のA株に連動しているCSI300指数は同0.8%高の2221.98。

上海証券のアナリスト、チェン・ウェイハイ氏は、「相場が割安なため、今買いたいという投資家もいる。ただ、大半は慎重な姿勢を続けているため、ここ数営業日は上げ下げを繰り返している」と指摘した。

【インド株式市況】

インド株式 相場は3日ぶりに上昇。指標のS&Pセンセックス指数は前日の2週間ぶり大幅安から反発した。米雇用市場の改善兆候に伴い、インドの輸出見通しが明るくなったことが手掛かり。

ムンバイ市場でのセンセックス指数 は前日比233.08ポイント(1.2%)高の19410.84で終了した。

売上高の半分余りを北米で得るソフトウエア大手のタタ・コンサルタンシー・サービシズインフォシス が大幅高となった。世界最大の製油所を所有するリライアンス・インダストリーズ は1.3%高と、3日ぶりに上昇した。たばこメーカーのITC は2012年6月以降で最大の値上がり。

【オーストラリア株式市況】

S&P/ASX200指数は前日比50.62ポイント(1.1%)高の4794.74。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前日比14.48ポイント(0.8%)高の1839.14。

【台湾株式市況】

加権指数は前日比17.70ポイント(0.2%)安の7893.72。

更新日時: 2013/07/04 21:00 JST

 
 
 
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