「韓国の過激な糾弾、中国の重い沈黙」-慰安婦問題を支えるもの
ここの所、ずっと自宅に篭り、渋谷区の図書館、もし無い場合は他の23区の図書館から「慰安婦」関係、やがて、それが深化し、「慰安婦」の原点である「日中戦争」、とりわけ「南京事件」の文献と、膨大な兵士が撮った写真を集中的に見ている。
78年、今から35年前に同じことを続け、その結果として79年にドキュメンタリー映画「沖縄のハルモニー証言・従軍慰安婦」と単行本「沖縄のハルモニ」(晩せい社)から公表している。
橋下徹大坂市長の「知ったかぶり」発言のあと、35年ぶりに再び「慰安婦」を学びなおす事にした。これは、少なくとも韓国では日本の歴代の首相がどれだけ謝っても、門前払いし、結果として膠着状態にし、反日の「切り札」とし、100年戦争になるとぼくが予測したからである。
「慰安婦」問題を支援している日韓の女性たちは、余りにも「慰安婦」の実情を知らなすぎる。あくまで、いたいけな少女たちが「強制連行」で、中国等の戦場に投入されたと決め付けている。実際はそんな少女も混じってはいたが、大半は元伎生(きーせん)か、親に身売りされた女性、もしくは元もとの売春婦だった人も多い。「強制連行」は今の所、朝鮮半島では証拠が見つかっていない。
冷静に元「慰安婦」たちの証言を読んでみれば、上記の事実が見えてくる。ぼくは「文玉珠 ビルマ戦線 盾師団の「慰安婦」だった私」(梨の木舎 96)を勧めたい。元「慰安婦」の人たちのほうが支援する人たちよりも率直だし、声高ではない。
しかし、日韓の支援者たちの間では「ヘイト スピーチ」(憎悪表現)に近いことを平気で言う人が散見される。これでは日本の右翼が騒ぐわけである。「論より証拠」、もっと事実を良く調べてから、左右両派は発言しなくてはならない。
誤解を招くことを承知で書いて置きたい。実は「慰安婦」の問題は、韓国よりも中国の方がもっと深刻である事実である。日中戦争初期はまだ牧歌的な時期もあった。それが南京攻略の段階では、朝鮮人「慰安婦」どころではなく、中国女性の強姦がすさまじかった。
特に「南京事件」では、「皇軍」兵士が一体どれだけの中国人女性を強姦し、その後に殺したことだろうか!もちろん、正確な数字は掴めない。ただアメリカ人たちがフイルムに記録したものでしか、解らない。ぼくは未だに大規模な南京から告発、糾弾がないことを不思議に思う。この重い沈黙はどこから来ているのか?
韓国の「慰安婦」運動よりも、もっと取り組まなければならないのは、父や祖父が戦中、中国で何をやって来たか、ではなかろうか?
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