第1・四半期のイタリア財政赤字、GDP比7.3%に拡大
[4日 ロイター] - イタリア中央統計局(ISTAT)が4日に発表した第1・四半期のイタリアの財政赤字は国内総生産(GDP)比7.3%と、前年同期の6.6%から拡大した。歳入が前年同期並みだったのに対して歳出が1.3%増加したことが原因。
EU基準による調整後の2012年の財政赤字はGDP比3.0%だった。今年の赤字はGDPの2.9%程度となるとみられており、欧州連合(EU)が定める上限にぎりぎりで収まっている。
レッタ首相にとって歳出の拡大余地はほとんどなく、連立政権内の緊張が高まっている。同首相が財政赤字の削減を求められるなか、連立を組んでいるベルルスコーニ氏率いる自由国民党(PDL)は、不評を買っている不動産税の撤廃や付加価値税引き上げの撤回を求めている。
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