:2013/07/04 (木) 22:30
4日のロンドン市場は英欧中銀の会合を受けてユーロとポンドは急落した。ECB理事会は主要政策金利を据え置いたが、理事会後のドラギ総裁の会見がハト派的な内容だったことからユーロドルは1.2980台から1.2883近辺と約5週間ぶりの安値まで値を崩した。一方、欧州株は大きく上昇しておりドル円は100.16近辺と本日の高値を更新している。総裁は、必要な限り金融政策を緩和的にとどめるとこれまでの持論を繰り返し、加えてECBの金利は長期にわたり低水準にとどまるとの考えを示した。時間軸という前例のない措置を取ったとしたが、長期の定義付けはコメントを控える一方、6ヶ月や12ヶ月ではないとしている。また、マイナス金利を含む幅広い議論をしたと語った。
英中銀はカーニー新総裁の下で初めての金融政策委員会を開き、主要政策を大方の予想通りに据え置いた。ただ、声明の中で世界的な金利上昇が経済見通しに重しとなっているとし、また、最近のデータを鑑みると金利上昇は政策金利の引き上げを正当化しないとの見解を示したことからポンド売りが入り、ポンドドルは1.5260台から急落、ドラギ総裁発言を受けたユーロドルの下落につれ安の面もあり、1.5060近辺まで値を崩した。