少し専門的になりますが、今日は「時間軸政策」を取り上げます。これはゼロ金利・量的緩和継続の長さに注目した政策です。「時間軸政策」は2001年３月19日、日銀の量的緩和政策導入の際に使われるようになりました。この際日銀は「インフレ率が安定的にゼロ％以上になるまで継続する」ことを表明し、政策をいつまで続けるかという出口に至るまでのプロセスを示しました。
そして「時間軸政策」は2003年10月10日の金融政策決定会合において一段と明確にされます。すなわち量的緩和策の解除の条件として、�〜換饐暖饉塋�価指数（ＣＰＩ）の前年比上昇率が数か月以上、安定的にゼロ％以上になる、�■達丕匹�先行きマイナスになる恐れがなく、政策委員の多くがゼロ％を超える見通しを持っている、�７从僉κ�価情勢への影響を総合的に判断する の３条件を提示したのでした。
「時間軸政策」は、ゼロ金利および潤沢な資金供給がしばらく続くという安心感を金融機関に与え、金融機関の流動性不安を和らげた点、さらに将来の短期金利の予測値に働きかけることにより、現在の中長期金利を低下させることに成功したと評価されています。
日銀が今年３月９日の金融政策決定会合において量的緩和政策の解除を決定し、７月14日にはゼロ金利の解除に踏み切ったのは、上記の解除条件をクリアーできたと判断したからでした。
なおクルーグマンのように「時間軸政策」を一層大胆に解釈し、「デフレ懸念が払拭しても当面はゼロ金利を継続する」、「量的緩和政策をＣＰＩの前年比上昇率が前年比で安定的にゼロ以上になっても当面継続する」ことを公約すべきだという論者もいます。しかしこのようなダメ押し的な緩和政策に対しては、過大なインフレや資産バブルのリスクを懸念するエコノミストも多くあります。
そして「時間軸政策」は2003年10月10日の金融政策決定会合において一段と明確にされます。すなわち量的緩和策の解除の条件として、�〜換饐暖饉塋�価指数（ＣＰＩ）の前年比上昇率が数か月以上、安定的にゼロ％以上になる、�■達丕匹�先行きマイナスになる恐れがなく、政策委員の多くがゼロ％を超える見通しを持っている、�７从僉κ�価情勢への影響を総合的に判断する の３条件を提示したのでした。
「時間軸政策」は、ゼロ金利および潤沢な資金供給がしばらく続くという安心感を金融機関に与え、金融機関の流動性不安を和らげた点、さらに将来の短期金利の予測値に働きかけることにより、現在の中長期金利を低下させることに成功したと評価されています。
日銀が今年３月９日の金融政策決定会合において量的緩和政策の解除を決定し、７月14日にはゼロ金利の解除に踏み切ったのは、上記の解除条件をクリアーできたと判断したからでした。
なおクルーグマンのように「時間軸政策」を一層大胆に解釈し、「デフレ懸念が払拭しても当面はゼロ金利を継続する」、「量的緩和政策をＣＰＩの前年比上昇率が前年比で安定的にゼロ以上になっても当面継続する」ことを公約すべきだという論者もいます。しかしこのようなダメ押し的な緩和政策に対しては、過大なインフレや資産バブルのリスクを懸念するエコノミストも多くあります。