:2013/07/04 (木) 21:00
日本時間21:30にドラギECB総裁は定例の記者会見を行う。本日のECB理事会では政策金利を現行の0.5%に据え置いている。
昨年の国債買い入れ方針の決定以降、ユーロ圏の債券市場は落ち着いており、また、最近の製造業などの景況感が底打ちを見せていることから、ECBの追加利下げ観測は大きく後退している。失業率は過去最悪水準だが消費者物価指数は上昇しており追加刺激策を打ち出しづらいとの見方もある。一方、ポルトガルで財政再建の先行きに不透明感が出ており昨日は市場が混乱するなど、ユーロ圏の構造的な弱さが露呈している。総裁は先日、「必要なら再び行動する用意がある」と述べており、低金利政策の時間軸を打ち出すとの指摘はある。ポルトガル情勢への見解とともに注目される。