岩手のニュース

復興への思い新た 「奇跡の一本松」完成式 陸前高田

「奇跡の一本松」の復元完了を祝ってくす玉を割る戸羽市長ら=3日午前10時15分

 東日本大震災の津波に耐え、復興のシンボルとなった岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」が復元され、完成式が3日、現地で行われた。多くの被災者に希望を与えてきた立ち姿をあらためて見上げ、関係者は復興への思いを新たにした。
 式には市や復元作業の関係者ら約40人が出席。戸羽太市長は「7万本のうち唯一残った一本松は、まさに生きる希望になった。被災地全体の象徴として希望と勇気を与えてくれると思う」と述べた。
 一本松の根元には芝が敷かれ、献花台も設けられた。同日から1年間、日没から午後9時ごろまでライトアップする。
 東京から訪れた宇土悦子さん(68)は「こんなに大きくて力強いとは思わなかった。被災した皆さんの心のよりどころになってほしい」と話した。
 一本松は高田松原の中で唯一残ったが枯死し、レプリカにして復元することになった。ことし3月に完成予定だったが、枝葉の取り付けに誤りがあり、5月にやり直し作業が行われた。
 復元費用1億5000万円は全国からの寄付で賄われた。6月末に目標額を超え、超過分は維持管理に充てられる。


2013年07月03日水曜日


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