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再処理施設 規制委が新基準骨子案 青森・六ケ所村

 原子力規制委員会は2日、青森県六ケ所村の使用済み燃料再処理施設に適用する新規制基準の骨子案を公表した。「放射性物質や放射線が敷地外へ大量放出される」事態を重大事故と定め、放出量をセシウム換算で100テラベクレル以下(テラは1兆)とした。数万テラベクレルとされる福島第1原発事故の放出量と比べ大幅に抑える対策を求める。

 重大事故に至る恐れのある事故を「大量の放射性物質が外部に放出されやすい気体となる」とし、四つの事態に区分。発生防止や発生時に拡大を防ぐ対策を求めている。
 全電源喪失で炉心溶融し、水素爆発の連鎖を招いた福島第1原発事故を踏まえ、電源喪失や機器の多重故障を想定した手順書の策定も盛り込んだ。意図的な航空機衝突などテロ対策も求める。
 施設面では、8日に施行される原発の新規制基準と同様の地震・津波に対する耐久性を要求。高レベル放射性液体廃棄物やプルトニウム溶液を扱う設備などを、最重要クラスの耐震設計に位置付けた。
 規制委は新基準で、安全確保に必要な性能の水準を示すにとどめ、必要な設備や対策は事業者の裁量に委ねる方針。検討チームは骨子案に基づく議論を重ね、意見公募を経て12月までに新基準を策定する。


2013年07月03日水曜日


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