日本海新聞:記者がJ2鳥取に警察資料提供 白バス事件で
毎日新聞 2013年07月03日 02時30分
サッカーJ2のガイナーレ鳥取を運営する「SC鳥取」(鳥取県米子市)などが白バスを運行したとして道路運送法違反(有償運送)容疑で書類送検された事件で、同県で日本海新聞を発行する新日本海新聞社(鳥取市)の運動担当記者が、鳥取県警の記者向けの広報資料をSC鳥取にファクス送信していたことが2日、分かった。
鳥取県警が書類送検を発表したのは1日。SC鳥取は2日、米子市内で事件の謝罪会見を開いた際、「マスコミから入手した」と説明して希望者に資料のコピーを配布した。SC鳥取は入手先を明らかにしなかったが、毎日新聞の取材に対し、新日本海新聞社が記者による流出を認めた。
同社によると、SC鳥取側からの依頼に応じ、記者が1日、社内にあった広報資料をファクスしたという。新日本海新聞社の森原昌人編集制作局長は「報道機関として、あってはならないこと。事態を重大に受け止め、二度と繰り返すことがないよう社員教育を徹底したい」と話した。
同社はガイナーレ鳥取のスポンサー企業。【川瀬慎一朗】