基本編 カメラの構え方
カメラをきちんと構えることは、ブレない写真、安定した写真を撮ることへの第一歩。特にデジタルカメラ全盛の昨今では、多画素化が進む一方、モニターで等倍(以上の)鑑賞をしたり、A4以上の大判プリントをしたりと、写真を拡大して見る機会が増え、ブレも目立ちやすくなっている。手ブレ補正機能も一般的となったが、機能だけに頼ることなく、基本に立ち返りたい。
■横位置で構える場合
良い構え方両脇を締め、左手でカメラをホールド、右手は添える程度。カメラを額に押しつけるようにすることで、さらにカメラが安定する。 |
悪い構え方両脇を開き、両手でカメラを持った状態。カメラが固定されず不安定な状態になり、写真がブレやすくなる。 |
一眼レフカメラは、そのほとんどがシャッターボタンを右手の指で押すようにできている。だから、カメラを支えるのは必然的に左手となる。右手はさらに露出補正など、さまざまな操作を行うことも必要なためカメラを持つというよりは添える程度と考えよう。一方の左手は、右手でカメラを持たないぶんしっかりとホールドすることが必要だ。
また同時に、両脇を締め、ファインダーを覗いたときにカメラを額に当てるようにすることで、カメラを安定させることができる。
「悪い構え方」のように両脇を開き、両手でカメラを持つと、カメラが安定せず、非常にぶれやすい。
また同時に、両脇を締め、ファインダーを覗いたときにカメラを額に当てるようにすることで、カメラを安定させることができる。
「悪い構え方」のように両脇を開き、両手でカメラを持つと、カメラが安定せず、非常にぶれやすい。
■縦位置で構える場合
右手が上右手が自由に動き、また横位置からの構えの切り替えもスムーズ。ただし、右脇が空くためカメラのホールドが不安定になりやすい。 |
右手が下この構え方は右手でカメラを自由に操作しにくいが、両脇がきちんと締まるために、カメラのホールドが安定する。 |
縦位置の場合も横位置の場合と同様に両脇を締めてカメラをきちんとホールドすることが重要だ。左手でカメラを支え、右手はカメラを自由に操作できる用にするという原則からすると、右手が上になるように構えるのが自然だ。またこの構え方は、横位置から縦位置に切り替えるときスムーズだ。
しかし、この右手が上に来る構え方は右の脇が空いてしまい、カメラのホールドが不安定になりやすい。その場合は、右手が下になるように構えてもかまわない。
ただし、この構え方だと右手によるカメラの操作がしにくい。右手が下に来るこの構え方は、前もってカメラの設定を終えた上で構えると良いだろう。
縦位置の場合、「右手が上」と「右手が下」をその状況に合わせて使い分けるようにしたい。
しかし、この右手が上に来る構え方は右の脇が空いてしまい、カメラのホールドが不安定になりやすい。その場合は、右手が下になるように構えてもかまわない。
ただし、この構え方だと右手によるカメラの操作がしにくい。右手が下に来るこの構え方は、前もってカメラの設定を終えた上で構えると良いだろう。
縦位置の場合、「右手が上」と「右手が下」をその状況に合わせて使い分けるようにしたい。
写真・文:関川真佐夫
モデル:坂本茉奈美 (magna)