トリスタン化粧品、国産馬プラセンタを美容液並みに配合した石けん

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  美容液のような石けん、「トリスタンセボン」を販売するトリスタン化粧品の代表取締役社長、児玉龍次氏は「スキンケアの基本である洗顔から、美容液などで人気の高まっているプラセンタを配合し、しっとり、もっちりした洗い上がりが実感できる“正直な石けん”を提供したかった」と語っている。しかも、プラセンタは、北海道の牧場で育つ国産馬のサラブレッドから抽出。「牧場との出会いがなかったら、会社の創業すらなかった」というほどに、自信の商品に仕上げた。児玉氏に、「トリスタンセボン」誕生から、今後の展望を聞いた。

――「プラセンタ」というと、美白や保湿効果が知られ各種美容液が活発に発売されている美容成分ですが、それを、石けんに配合するという発想は、どこから生まれたのですか?

  北海道の牧場でサラブレッドを育てている方と、馬プラセンタの安定供給で契約ができたことが大きな要因です。「プラセンタ」とは、哺乳類の胎盤のことで、そこには胎児の成長に欠かせない栄養素が含まれ、肌にも良い成分がバランスよく含まれています。

  このため、「プラセンタ」を配合した美容液が注目を集めるようになったのですが、日本で一般的に美容目的で使われているプラセンタは、主として豚由来のプラセンタです。ところが、豚は1年で2回ほど出産ができるため、プラセンタ自体の成分濃度が人間とは異なります。その点、馬は出産サイクルが11カ月と人間に似ているので、そのプラセンタも人間に必要な必須アミノ酸を、より豊富に含んでいます。

  また、豚に比べて馬は飼育されている数も少ないので、良質なプラセンタを確保することが難しいのです。その馬プラセンタを安定的に供給いただけるメドがついたので、このプラセンタを使った美容商品の開発を進めました。

  現在、美容液の開発も行っていますが、美容液には経年劣化を確認する期間が必要なので、現在のところ経過観察中です。石けんは、美容液よりも成分を安定した状態で固形化できますので、一足早く商品化することができました。

  「トリスタンセボン」は、プラセンタを美容液並みに配合した石けんです。朝夕の洗顔で使っていただくだけで、肌がしっとりして、美容液を使ったように肌が整った感覚を実感していただけると思います。現在は、一部で「石けん戦国時代」といわれるほどに、さまざまなタイプの石けんが売り出されています。そのような競合の中でも、しっかり競争に打ち勝つことができる商品に仕上がったと自負しています。

――石けんは洗い流すものですから、美容成分も洗い流されて十分な効果が得られないのでは?

  美容石けんは、フワフワに泡立てて肌に乗せるようにして使います。すぐに洗い流すように使うものではありません。さらに、浸透性を高めるためにビタミンC誘導体、テトラヘキシルデカン酸アスコルビンを配合しています。ビタミンC誘導体は厚生労働省が美白効果を正式に認めた有効成分で、多くの美白美容液にも配合されています。

  また、油溶性ビタミンC誘導体は、皮脂と相性がよく、皮膚になじみやすく、角質層に浸透しやすいという特長があります。このことによって、プラセンタの肌への浸透も促されます。しっかりとプラセンタを肌に浸透させるため、アワパックとして泡を顔に乗せて1−2分間置いてから、洗い流すという使い方も紹介しています。

  商品開発では、神戸大学名誉教授の市橋正光先生が設立されたサンケア研究所の協力を得ていますが、その研究者の方は、肌への浸透を優先的に考えるのであれば、バブルバスのようにして使うと、より効果的という話をされていました。

――「トリスタンセボン」について、利用者の声はいかがですか?

  多くの方々にサンプルで使っていただき、その感想を聞いたところ、さっぱりと洗顔できて、肌がしっとりしたという感想を多くいただきました。サンプルを使っていただいた方々が、続けて使ってみたいと購入された方も少なくありません。

  ヒット商品といえるものではありませんが、徐々に愛用者が増えている段階です。

――社名は、ギネスブックで「世界一孤立した有人島」といわれている南大西洋の「トリスタン・ダ・グーニャ諸島」にちなんでいるそうですね。しがらみのない自由な発想で「本物の化粧品」を提供したいという想いが込められているということですが、これからの展望は?

  本物を求める女性に、本物の化粧品、正直な化粧品を届けたいと思っています。「トリスタンセボン」は1個が3990円です。朝夕の洗顔でご利用いただくと、約2カ月間くらいは使えますが、石けんとしては高価だと思います。

  この価格には、国産サラブレットのプラセンタを使っているという希少価値があります。国産サラブレッドから得られる貴重なプラセンタを、キチンと品質管理を行って商品に利用しています。使ってみていただいて、その効果を実感していただいて、ご愛用いただくということの繰り返しで、多くの方々にご利用いただけるような商品に育てたいと思っています。時間がかかるとは思いますが、利用者の方々の声を聞かせていただき、商品についての情報をしっかりと発信し、理解者を増やしたいと思っています。

  今2013年の秋口には、プラセンタ美容液も発売できる見通しです。セラミドを1%配合することを目標として開発実験しています、プラセンタもしっかり配合していますので、美容液というより、クリームに近い商品になるかもしれません。この美容液が発売されると、トリスタン化粧品のプラセンタについて、より、皆さまにわかっていただきやすくなると思います。(編集担当:徳永浩)

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