4日に先発する巨人・宮国【拡大】
やりたかったデス-。好調なバットでも、さすがに雨空までは切り裂けない。気持ちを切り替えたマートンが、延期となったG撃へ力を込めた。
「状態はいいよ。だけどまだまだ先は長いんで、しっかりとやるだけだよ」
巨人戦ではここまで10試合で、打率・372(43打数16安打)のハイアベレージをマークしてきた。前日2日の試合(甲子園)でも、マルチ安打を放った。「伝統の一戦」では、さらに打棒が鋭さを増している。
マートンはこの日、選手間投票によって選出された球宴で指揮をとる巨人・原監督のもとへ、あいさつに出向いた。だが、敵将からすれば、名前も聞きたくない相手だろう。4月9日(甲子園)に決勝打を放って、宿敵の開幕連勝を「7」でストップさせたのがマートンなら、同18日(東京D)に来日初の5打点を挙げ、巨人が昨季から続けていた東京ドームでの連勝を「14」で止めたのも、マートンだった。数字以上の強烈なインパクトを、M砲は巨人戦で残してきたのだ。
4日に対峙するG右腕・宮国に対しても、今季8打数3安打、打率・375と“好物”にしている。虎の4番は何とも頼もしい。
「キョウハ(雨が)ダラダラデス。アシタ(の試合)ハダイジョウブネ」
取材の最後には日本語で“気象予報士”に変身し、4日の試合へと意気込みを示した。延長戦の末に敗れた前夜2日のリベンジに挑む。 (栃山 直樹)
(紙面から)