福留帰ってくる！和田虎に救世主、右翼の穴解消へ

ノックをする阪神・和田監督＝甲子園(撮影・中川春佳)【拡大】

　和田阪神は現在、貯金「９」で２位。首位・巨人とは３・５ゲーム差だが、前日２日の首位攻防戦では、再三のチャンスを逃し、今季初めて延長戦で敗れた。福留が離脱後の右翼はまったく固定できずにいる。昨季のＤ１位・伊藤隼は守備が不安定な上、打棒も振るわず、１日に登録を抹消された。高い打撃力を持つ今成も本職は捕手。前日の試合では右翼線の打球をキャッチしきれず、逆転負けのキッカケを作ってしまった。トレードで獲得した高山も右投手相手では４打数無安打。左投手限定の起用では作戦の幅も広がらない。

　毎年８月は猛虎にとってシーズンの山場。夏の高校野球開催のため、チームは遠征続きの『死のロード』に出る。昨季も９勝１５敗３分けと大幅に負け越した。福留復帰は戦力アップになる。

　そのバットにかかる期待は高まるばかり。ターニングポイントとなる８月。完全復活を遂げた大砲が、チームをリーグ制覇へと導いていく。

（紙面から）