阪神・和田監督【拡大】
8年ぶりのリーグ優勝へ、勝負どころとなる夏。決め手を欠く打線に、希望の光が差し込んできた。福留の早期復活-。左ひざ内側半月板のクリーニング手術を受け、リハビリ中の大砲が、8月中にも復帰する。
「8月中に間に合うと聞いている。予定は9月末か10月とかだったがだいぶ(回復が)早いみたいだ」。球団幹部が明かした。
左ひざにメスを入れたのが5月28日。当初の予定では、完治まで3カ月を要する見込みだった。そこから実戦に出場し感覚を取り戻すとなると、1軍復帰は9月末以降という見通しだった。戦力になるのはクライマックスシリーズとみられていたが、勝負の8月に帰ってくる。まさにうれしい誤算だ。
福留は驚異的な回復力を披露した。この日は鳴尾浜球場で屋外フリー打撃を再開。打撃投手が投じる球を約8分間、マスコットバットで広角に鋭いライナー性の打球を飛ばした。右翼へサク越えは3本を数えた。
「屋外フリー? 知らん。(左ひざは)歩いてるんだから大丈夫じゃない?。(コーチ陣が)順調と言っているんだったら、順調じゃない?」と話した。内野でのノックも受けており、予想を上回るスピードで回復しているのは確か。福留が打撃を再開すると聞き、視察に訪れた吉竹作戦・守備走塁コーチは「けっこう振っていたね。思っていたより順調にいっている」と驚きの表情を浮かべた。巨人戦が雨天中止となった甲子園で吉報を受けた和田監督も「えらい動きがよかったみたいやね」と声を弾ませた。