Ｇ独走許さん！虎・スタン「ピリピリした戦いに」

キャッチボールをするスタンリッジ。後ろで投げるボイヤーと完封リレーでＧ倒！？【拡大】

　（セ・リーグ、阪神－巨人＝雨天中止、３日、甲子園）Ｇ斬りへの熱い思いをぶちまけた。激しい雨音もかき消す、熱弁だ。クラブハウスへと続く通路で、スタンリッジが対抗心をむき出しにした。藤浪の巨人戦初登板は雨で流れたが、Ｇキラーが満を持して登場する。

　「きのうの（２日の同戦での延長十一回）負けは結構こたえる負けだったね。ジャイアンツとやるときは、いつも気合の入るピリピリとした戦いになる」

　試合前練習ではキャッチボール、ダッシュなどを行い汗を流した。今季巨人戦は３戦で１勝１敗。４月１０日の甲子園での今季初対戦では７回４安打０封。５月７日の東京ドームでの一戦では、６安打無四球完封を演じた。防御率１・７１と、強力打線を抑え込んでいる。「アベは（先発から）いないかもしれないけど、良い打線だ。投手も良いけど、打者がチームを引っ張っている」。右わき腹を負傷した阿部は代打出場になりそうだが、気のゆるみはない。

　前回６月２８日の広島戦（甲子園）では６回６安打３失点と試合を作った。４日は悪天候も予想されるが「できることをやるだけだよ」と不安はない。

　「自分が良いボールを投げたら、チームに勝利のチャンスを与えることができる。いい仕事をするだけだ」

　防御率２・３３の能見に次ぎ「２・４１」でリーグ２位につけるナイスガイ。首位相手にも、変わらぬ安定感を見せつける。（長友　孝輔）

（紙面から）