聖教新聞創刊記念日に寄せて
2013年4月20日(土)
政治評論家 森田実
私は聖教新聞を購読して、約2年になりますが、毎日、ほぼ全ページを読んでいます。
聖教新聞には、非常に強い光と、強いパワーと、強いエネルギーがあります。それは、人間を大事にする、人間尊重の魂がこもっているということです。
長い歴史の中で、人類は、数々の思想・哲学を生み出してきました。そうした人類の遺産的なものを、私は、太平洋の水をコップですくうような思いで学んできました、聖教新聞の哲学である「創価思想」は、あらゆる優れた思想・哲学を、きちんと包摂しているように感じます。
世界におけるSGIの活動が報道されていますが、私は“20世紀の日本において巨大な宗教革命が起こった”と感じました。これは日本の歴史の中で初めてのことではないでしょうか。
例えば、古代ギリシャ思想の三代は、ソクラテス、プラトン、アリストテレス。キリスト思想は、イエス、ペテロ、パウロ。さらに儒教の孔子、孟子、筍子です。
キリスト教は、初代が殉教し、2代が組織をつくり、3代が民族、言語、文化、習慣の枠を越えて世界に拡大させた。ギリシャ思想の成立過程も、初代が思想に殉じ、2代が体系を確立し、3代があらゆる自然科学、社会科学に広げていった。こういう流れに、ある種の法則があるように思うのす。
今日における創価学会の三代会長の業績は、日本の宗教思想を初めて世界宗教にしたことです。
「創価思想」が最も優れた宗教思想だと思う一つの理由は、「同苦」の精神があるからです。
現在もまだ、世界の創価学会に対する評価と、日本での評価とでは明確な違いがあります。これは、日本のジャーナリズムの歪みがつくり出したものだと思うのです。それが正当な評価の確立を妨げている。
「百聞は一見に如かず」です。私は、私が見た、私が感じた、創価学会という優れた人間の集団が日本国民から正当な評価を受けるように努力したい。創価学会の真実の姿を広く国民に伝えていきたいのです。齢80を越えましたが、今、あらためてこう思っています。