2011.4.9(その3)

森田実の言わねばならぬ【272】

平和・自立・調和の日本をつくるために [272]
《新・森田実の政治日誌》『公明新聞』『聖教新聞』を読む/編集者と記者に正義の意識と逞しい魂を感ずる!/ともに大変にすぐれた新聞だと感じた

「正直は最善の策である」(セルバンテス)



 政党の機関紙では日頃、民主党と自民党2党の新聞を読んでいる。政治評論を行う者として、責任上すべての政党の機関紙を読まなければならないのだが、そこまで手が回らない。時間だけでなく金もないのが真実である。民主党と自民党は先方から執筆者用として送ってくれている。ほとんど執筆する機会もないのに送っていただき、済まぬことだと思っている。
 友人の平木滋さん(第三文明社編集局長)とこんな話をしたところ、「3カ月間、贈りますから読んでください」ということになり、最近読み始めた。平木さんと第三文明社の好意である。感謝している。「3.11東日本大震災」以後のことである。民主党と自民党の機関紙は週刊だが、『公明新聞』『聖教新聞』ともに日刊である。すごいことである。それ以上に、両紙とも内容にすごい迫力がある。紙面から熱気が伝わってくる。記者の力強い気が伝わってくる。このような言い方をしては民主党と自民党の機関紙担当者には悪いが、こちらの両紙にはただなんとなく義務として新聞をつくっているという感じがある。魂がこもっていないのである。だが、『公明新聞』『聖教新聞』には編集者と記者の魂がこもっている。新聞記事の行間から編集者・記者の熱気と正直さと一生懸命さが迫ってくる。
 共産党の機関紙は読んでいないが、どうだろうか? 一度読み比べてみたいと考えている。
 『公明新聞』『聖教新聞』の編集者・記者の魂は真っ直ぐである。そして編集者・記者として有能であると感じた。真実を書いていると感ずる。民主党と自民党と公明党の3機関紙を比べて読んでいると、近い将来、日本の政治の主導権は民主党と自民党から離れて公明党に移るような感じがしてきた。一生懸命・国民への思いやり・強い情熱、これがある組織は強いと思う。