今季初勝利を挙げ、笑顔を見せるヤクルト・阿部=横浜
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◇ヤクルト8−6DeNA
ヤクルトが約1カ月半ぶりの連勝。5回に相川の3ランで同点、代打の飯原が勝ち越し2ラン。6回にはバレンティンの27号2ラン。阿部が10シーズンぶりの白星。
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ヤクルトの2番手阿部が2003年9月14日のロッテ戦(大阪ドーム)以来、3580日ぶりの勝利を挙げた。右腕は0−3の4回を無得点に抑えると、直後に味方が逆転。国内に限れば遠山奨志(元阪神)の3507日を上回り、歴代最長ブランクでの勝利となる。
「自分はもう勝ち投手になることはないと思ってました」。松山商からドラフト4巡目で2003年に近鉄入団すると、1年目の8月に1軍昇格し、シーズン2勝。だが05年は0勝1敗。9月末のオリックス戦では近鉄最後の敗戦投手に。分配ドラフトでオリックスへ移った後も結果を残せず、08年に阪神へトレード。09年まで中継ぎを務めた。10、11年は1軍登板がなく、トライアウトをへて12年にヤクルトへ。
阿部はウイニングボールを大事にしまい、「率直にうれしい」と笑みを浮かべた。一方で、中継ぎ投手らしく「勝っている試合でも負けている試合でも、自分の投球をしっかりしてゼロに抑えたい」と浮かれることはなかった。
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