県内、復興需要に期待 14年春の新規高卒者「求人公開」
来年3月卒業予定の新規高卒者を対象とした求人公開が1日、県内の各高校で始まった。東日本大震災、東京電力福島第1原発事故からの復興需要による求人増を期待する声がある一方で、新規高卒者の希望との隔たりを危惧する声もあり、今後の就職戦線の見通しは不透明なままだ。
福島労働局によると、6月20日に始まった求人受け付けから7日間(同30日現在)で受理した求人件数は748件(前年同期比64.0%増)、求人数は2397人(同64.4%増)。同局の担当者は「今後、業種別の増減などを分析し、大幅に増加した要因を調べる」としている。
全校避難を強いられながら9期連続で就職内定率100%を達成している南相馬市の小高工。昨年は県内138社、県外157社から求人があった。今年は「求人を断る」「採用枠を減らす」といった企業もあり、進路指導主事の佐藤隆志教諭は「最終的な求人は昨年並みかそれ以下」と予想する。
(2013年7月2日 福島民友トピックス)
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