中国株(終了):4日ぶり下落、成長懸念で-銀行株など安い
7月3日(ブルームバーグ):中国株式 相場は4営業日ぶりに下落。金融株と産業株が下げを主導した。中国の非製造業購買担当者指数(PMI)でサービス業の伸び鈍化が示されたほか、投資家の間で新規株式公開(IPO)が今四半期に再開されるとの観測が広がった。
中国最大の銀行、中国工商銀行(601398 CH)が2%下落したほか、不動産会社の金地(集団、600383 CH)は3.1%安。また、中国最大の機械メーカー、三一重工(600031 CH)は3%下げ、約3年ぶり安値を付けた。ニューヨーク原油相場が上昇したことが手掛かりとなった。
中国国家統計局と中国物流購買連合会が3日発表した6月の非製造業PMIは53.9に低下。クレディ・スイス・グループは、中国当局が10月までにIPO再開を承認する可能性があるとの見方を示した。
上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動している上海総合指数 は、前日比12.29ポイント(0.6%)安の1994.27で終了。上海、深圳両証取のA株に連動しているCSI300指数は同0.8%安の2203.83。
大衆保険の呉侃ファンドマネジャー(上海在勤)は、「PMIのような先行指標は中国経済が依然弱いことを示唆している」と指摘。「IPOの再開時期をめぐる不確実性が地合いの重しとなっている」と述べた。
原題:Chinese Stocks Slump on Growth Concern as Banks,Developers Fall(抜粋)
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更新日時: 2013/07/03 17:01 JST