欧州株:1週ぶり大幅安、ポルトガル情勢で-銀行株に売り
7月3日(ブルームバーグ):3日の欧州株式 相場は下落。指標のストックス欧州600指数は約1週間ぶりの大幅安となった。ポルトガルの連立政権が崩壊するとの懸念に加え、エジプトの政情不安を受け原油相場が1バレル=100ドルを突破したことが手掛かり。
ポルトガルのエスピリト・サント銀行とポルトガル商業銀行は2011年以来で最も下げた。同国債の10年物利回りは昨年11月以来で初めて8%を超えた。フランス・オランダ系のエールフランス・KLMグループが1.6%下げるなど、航空株も総じて安い。原油高が売り材料。
ストックス欧州600指数 は前日比0.6%安の285.46で終了。5月22日に付けた年初来高値からは8.1%下げている。ポルトガル株の指標であるPSI20指数は5.3%安と、10年4月以来の大幅下落。
ベアリング・アセット・マネジメントの運用担当者、ジェームズ・バックリー氏は、この日の大幅安は「複合要因」によるものだとし、「欧州の周辺国には決して去ったわけではなかった懸念材料が見える。ここ6-7週間は売りモードに入っていることから、それが継続しているにすぎない」と語った。
この日の西欧市場ではアイスランドを除く17カ国で主要株価指数が下落した。
原題:European Stocks Drop Amid Portugal Uncertainty as CrudeSurges (抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Sarah Jones sjones35@bloomberg.net
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更新日時: 2013/07/04 02:04 JST