UPDATE 1-米ADP民間雇用者数、6月は予想上回る18.8万人増 前月から伸び加速
(内容を追加しました) (速報の「18.8」人を「18.8万」人に訂正し、画面に正確に反映されなかったため再送します)
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)子会社などが3日発表した6月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は18万8000人増と、ロイターがまとめた市場予想の16万人増を上回った。
雇用市場が全般的に緩やかに拡大しているとの見方を支えた。また、米連邦準備理事会(FRB)が年内に刺激策の縮小に着手する可能性を示す内容になったとの声も聞かれた。
5月分は当初の13万5000人増から13万4000人増に小幅下方修正された。
6月は幅広い業種で雇用が増加した。とりわけ公益事業や貿易、輸送企業の伸びは合わせて4万3000人と、年初来の大幅な伸びとなった。
建設は2万1000人増。財生産部門は2万7000人増で、4カ月ぶりの大幅増となった。
輸出が弱含む兆しを見せるなかでも、製造業は1000人増加した。
ムーディーズ・アナリティクスの首席エコノミスト、マーク・ザンディ氏は、底堅い消費支出や住宅市場の回復が継続していることが、民間部門の雇用改善の要因と指摘。同統計の内容について「心強い内容だ。(雇用)市場は底堅く推移している」と述べた。
ザンディ氏は、雇用が現在のペースで拡大すれば、米失業率は毎年0.5%ポイントずつ低下するとの見通しを示した。5月に7.6%だった失業率が1年後には7.0%、2015年夏には6.5%まで低下すると予想している。
さらに、雇用の安定的な増加ペースは、FRBが年内に資産買い入れの縮小に着手する可能性があることを示しているとの見解を示した。
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