:2013/07/04 (木) 02:37
豪ドルは軟調な動きを続けており、きょうは対ドルで一時0.9050付近まで下げ幅を拡大していた。現在はやや買い戻しも入っており、0.9100付近まで戻す動き。豪ドル円が下げ渋っていることも豪ドルの下げ渋りに繋がっているようだ。
一部の豪中銀ウォッチャーから、スティーブンス豪中銀総裁は4月以降の豪ドルの下落に非常に満足しており、このまま豪ドル安が続けば、追加利下げは必要ないかもしれないとの見解が示されていた。
東京時間に発表になっていた豪経済指標は、連続利下げと豪ドル安を反映していた中身だったとも考えられる。5月の豪貿易収支は予想以上の黒字で中国向けの輸出が支えていた。中国や他のアジア諸国経済は減速傾向が台頭しているものの、豪ドル安で価格競争力が増大したことから、鉄鉱石など資源の輸出が増加したとも考えられる。一方で、5月の小売売上高は前月比0.1%増と予想よりも小幅な増加に留まっていたが、これは豪ドル安による輸入品価格上昇が影響した可能性もあり、インフレ抑制の方向に働く。
AUD/USD 0.9084 AUD/JPY 90.85