道北・オホーツク
朝鮮人遺骨 美瑛で調査 旧江卸発電所建設に強制動員 市民団体など 8月に発掘計画
(06/05 16:00)
証言者(手前)の説明を受けながら、現地の様子を確認する殿平善彦共同代表
【美瑛、東川】戦争中に東川町の旧江卸(えおろし)発電所建設現場で働かされていた朝鮮人労働者の遺骨が、美瑛町忠別の旧共同墓地周辺に埋まっている可能性があることから、市民団体などが4日、現地を調査した。8月には遺骨発掘調査を計画している。
この日は「強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム」の殿平善彦共同代表ら3人が、かつて忠別地区に住んでいた美瑛町内の70代男性と現地入り。この男性によると、共同墓地の外れに朝鮮人の遺体が埋められたものの、埋めるための穴が浅かったため、その後も棺おけの一部が見える状態で放置されていたという。
現地は墓の移転に伴い、樹木や雑草で覆われていたが、男性の証言に基づき、遺体が埋められたとみられる地点を絞った。今後は土地の所有者を特定した上で許可をとり、8月の発掘にこぎ着けたい考えだ。
同フォーラムや東川町民でつくる「江卸発電所・忠別川遊水池 朝鮮人強制連行・動員の歴史を掘る会」、旭川大・斎藤真宏准教授(異文化間教育)のゼミなどは8月、現地で東アジアの若者たちによる共同発掘調査を計画している。掘る会によると、旧江卸発電所建設には千人規模の朝鮮人が強制動員されたとされる。
殿平共同代表は「東アジアの各国ではナショナリズムが必要以上に強調されている現状があるが、自分たちの手で冷静に歴史の事実を確かめることに意義がある」と話している。(立野理彦)
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