岸田外務大臣

日韓外相会談(概要)

平成25年7月1日

 ブルネイ時間7月1日(月曜日)16時25分から約30分間,岸田外務大臣は,ASEAN関連外相会合出席のため訪問中のブルネイにおいて,尹炳世(ユン・ビョンセ)韓国外交部長官と日韓外相会談を行ったところ,概要以下のとおり(同席者:日本側から,伊原アジア大洋州局長他,韓国側から,李京秀(イ・ギョンス)次官補他)。

1. 今回の外相会談は岸田大臣と尹長官の初めての対面での外相会談であり,重層的で未来志向の日韓関係を築いていく上でのスタートになった。

2. (1)岸田大臣から,(ア)日韓両国は,基本的な価値と利益を共有する重要な隣国同士である,(イ)年間約550万人が往来する両国民の草の根レベルの緊密な関係も支えとして,日韓関係を発展させるべく,緊密に協力していきたい,(ウ)日韓間には困難な問題もあるが,大局的な観点から,関係をマネージし,日韓間の貿易・投資の更なる深化,安全保障面での情報共有の促進など様々な分野の協力を進めたい,(エ)2015年の日韓国交正常化50周年の機会に日韓関係が新たな段階に引き上げられるよう協力してきたい等述べた。
(2)尹長官からは,韓日関係の重要性,経済と国民交流の更なる発展や2015年に向けた協力の重要性についての賛同の意が表された。

3. 歴史認識の問題に関し,尹長官から,歴史を直視することの重要性等について発言があった。岸田大臣からは,日韓間には困難な問題もある旨指摘しつつも,既に国会等で明らかにしている歴史認識に係る安倍内閣の立場を改めて説明した上で,韓国側にはこの安倍内閣の立場をしっかりと受け止めていただき,共に日韓関係をマネージしていきたい旨伝達した。

4. また,双方は,今後,様々な機会に様々なレベルで日韓双方の意思疎通や情報交換の緊密化をはかり,信頼関係を向上させ,日韓関係の進展を図っていくことで一致した。

(北朝鮮問題については,本件会談の直前に行われた日米韓外相会合で時間をかけて議論されたことに加え,時間の関係から今回の会談では議論されなかった。)
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