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「湖畔の乙女」13日に最後の合唱
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| 乙女の像の前で「湖畔の乙女」を合唱する、歌い継ぐ会のメンバーら=2012年7月14日 |
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十和田市などの音楽愛好家らでつくる「湖畔の乙女」を歌い継ぐ会(五十嵐明子代表=東京在住)は13日、十和田湖畔休屋の乙女の像の前で「湖畔の乙女」「奥入瀬大滝の歌」(いずれも佐藤春夫作詞、長谷川芳美作曲)を歌う集いを開く。十和田湖を訪れる観光客のためにバスガイドによって歌われるなど、長年親しまれてきた歌を後世に残そうと、2004年に始まった集いは、10回目の区切りの今年が最後となる。
二つの歌は、乙女の像の建立を祝い、彫刻家・高村光太郎の友人だった文豪・佐藤春夫が本県に2編の詩を寄託し、当時三本木高校の音楽教師だった長谷川芳美さん(故人)が曲をつけて誕生した。
1953(昭和28)年の除幕式で同校の生徒らによって披露され、湖畔の乙女は10年後にレコード化も実現。東京・新宿の歌声喫茶で歌われるなど全国的な愛唱歌となった。
集いは、二つの曲が本県に関わる音楽資料の保存活動を行っている県音楽資料保存協会に登録されたのを機に、長谷川さんの教え子らが中心となって始めた。十和田湖のシンボル・乙女の像は今年が建立60周年で、“還暦”に当たる。歌う集いも当初目標とした10年の節目を達成し、参加者の高齢化などを理由に今回を歌い納めにするという。
同会事務局の藤田みつさん(80)=十和田市=は「よく10年間続けられたと思う。これからも歌い継がれることを祈りながら、湖に向かって歌声を響かせたい」と話す。
集いの参加は申し込み先着45人で、8日締め切り。参加費はバス代などを含め千円。13日は十和田市役所前に午前8時45分に集合し、バス内で練習しながら現地に移動。午前11時から行われる「十和田湖湖水まつり」の開会式で合唱を披露する。
申し込みは、はがきかファクスで、同会事務局の藤田さん方(郵便番号034―0031、十和田市東3の5の32、電話兼ファクス0176-23-2356)へ。同会は、会員有志合唱団と十和田フィルハーモニー管弦楽団の演奏で2曲を収録したCDを作製、1枚千円で販売している。
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