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2日、慶尚北道聞慶(キョンサンブクド・ムンギョン)嶺南(ヨンナム)窯で、柳佑益(リュ・ウイク)統一部長官(左)がキム・ジョンオク先生と白磁大壺を作った後、「平和統一」と書き込んでいる。 |
柳長官はキム・ジョンオク先生が作った半月型の器2つを合わせた。磨沙土と晋州白土で作った器には「平和統一」の4文字が彫られた。柳長官は昨年9月の就任後、統一基金の必要性を強調し、これを「統一壷」と表現してきた。この日行事は柳長官が企画した「象徴」の「現実」昇華イベントだった。
陶芸人生54年、8代目のキム・ジョンオク先生も慣れない「イベント」に快く応じた。「芸には常に窯変がある(窯の中で焼かれながら予期しない奥妙な変化が起きる現象)」というキム先生は、白磁大壷の意味を強調した。昔、母が飯を炊く時、コメを一握りずつ減らして保管するのに壷を使ったため、「統一基金」を意味するのに適しているということだ。
制作された壷は真ん中の直径が50センチ。世界に16個残っているという朝鮮白磁大壷のうち最も大きい。「大壷は同じ形の器2つを合わせて、その継ぎ目が見えるようにするのが特徴。月が欠けて満ちるように南北関係にも多くの障害があるかもしれないが、これを乗り越えながら‘永遠の一つ’になろうという意味」。
柳長官は「IMF(国際通貨基金)当時の金集め運動のように、国際社会に韓国国民の統一意志を見せる効果があるだろう」とし「政府がお金を集めるのではなく、必要性を呼びかけるだけで、残りは民間が集まってすると期待している」と述べた。
この日の行事にはカナダの陶芸家アラン・ムーン氏(77)も参加した。インターネットで行事を知り、早くから訪韓して金先生の家にいたという。ムーン氏は7年前、キム先生の窯を訪問して学んだ後、フランスやナイジェリアなどで韓国白磁の優秀性を知らせてきたという。
ムーン氏は「壷のストーリーを知れば、外国人もたくさん寄付するだろう。北朝鮮の住民も(聞けば)非常に喜ぶのではないだろうか」と述べた。北朝鮮住民に希望を与える感動的なアイデアということだ。