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放射性ヨウ素拡散の分布図公開6月27日 11時19分
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おととし3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故で放出された放射性物質のうち、甲状腺がんを引き起こすおそれがある放射性ヨウ素が広がった範囲について、日米の研究機関が解析し、その分布図を公開しました。
分布図は、日本原子力研究開発機構がアメリカのエネルギー省と共同で、おととし4月に航空機から測定されたデータを基に、事故で拡散し地表に付着した放射性物質のヨウ素131を分析して作成しました。
分布図では、原発の周辺や北西の方向に向かって放射性ヨウ素が拡散していて、これまでに判明している放射性セシウムと同じ傾向が見られます。
一方で、放射性セシウムとは異なり、原発の南側のエリアでも放射性ヨウ素の拡散が確認できます。
原発事故で放出された放射性物質のうち、放射性ヨウ素は半減期が8日と短く、これまで拡散の範囲や量などは詳しく分かっていませんでした。
原子力機構の鳥居建男研究主席は、「今後も分析を進め、住民の健康管理に役立てたい」と話しています。
放射性ヨウ素を巡っては、甲状腺がんを引き起こすおそれがあるとして、福島県は、当時18歳以下だったすべての子どもを対象に検査を行っています。
分布図は、原子力機構のホームページで公開されています。
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