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〔外為マーケットアイ〕ドル99.57円に一段安、リスクオフ強まりムード改善難しいとの声

2013年 07月 3日 18:09 JST
 
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[東京 3日 ロイター] -

〔外為マーケットアイ〕

<18:07> ドル99.57円に一段安、リスクオフ強まりムード改善難しいとの声

ドル/円が一段安。99.57円まで下落した。ポルトガルの政局不安で同国の国債や欧州の主要株価指数が下落。一方、米10年債利回りは低下している。市場からは「典型的なリスクオフ」(大手邦銀)との指摘が出ている。

この関係者は、今晩の米国では6月米ISM非製造業景気指数、6月ADP全米雇用報告などの重要指標が発表されるが、新興国や欧州周辺国の株や国債が値崩れするなか、よほど強い結果にならない限りマーケットの雰囲気の改善は難しいとみている。ドル/円の100円回復で短期筋はロングに動いたが、1日と持たずに100円を再び割り込んだことで上値追いに慎重になり、戻り売りも出やすいという。

<17:08> ドル99.70円まで急落、ポルトガル政局不安でリスクオフ

ドル/円が100円を割り込んで99.70円まで急落した。序盤の欧州市場では、ポルトガルの政局不安から同国の国債や主要株価指数が大きく下落。欧州周辺国の国債利回りが上昇し、欧州の主要株価指数が軒並み下げている。全般的なリスクオフムードのなか、円の買い戻しが強まっている。

<16:47> ユーロ下落、政局不安でポルトガル長期金利が8%台に急伸

ユーロが下落。対ドルで1.2941ドルまで下げているほか、対円では129.83円まで下落している。ポルトガルの政局不安から同国の財政再建の行方が不透明になり、ユーロ売りに傾いている。

序盤の欧州市場ではポルトガルの10年債利回り が急伸。8.1%を上回って2012年11月以来の高水準となっている。欧州の周辺国国債には売り圧力が掛かり、ポルトガル主要株価指数など欧州の主要株価指数は下落している。

ポルトガル大統領府は2日、連立与党・民衆党の党首を務めるポルタス外相が辞任したと発表した。民衆党が連立を解消すれば与党は過半数を割り込むため、同氏の辞任はコエリョ政権に大きな打撃となる可能性がある。1日に辞任したガスパル財務相の後任に首相はアルブケルケ国庫担当相を起用したが、ポルタス氏はこの人選に同意していなかったという。同氏は、積極的な緊縮路線を進める首相及びガスパル財務相と、度々対立していた。

リスクオフ傾向の強まりでドル/円も下落している。100.32円付近で推移している。

<14:10> ドル100.67円付近、100円回復は「きわめて自然な流れ」との声

ドル/円は100.67円付近。午後に入って日経平均 のプラス転換もあって水準を戻したが「活発な取引が行われているわけではない」(大手邦銀)との声が出ている。午前7時以降、現時点までの値幅は上下41銭にとどまっている。

ドル/円は前日の海外市場で6月5日以来の100円回復となったが、主要な米経済指標の発表もなく、米長期金利が小動きに終始し、米国株が下落するなかでドル/円が上昇したことについて、アナリストからは必ずしも上昇理由は明確ではないとの見方が出ている。

しかし、前出の大手邦銀関係者は「100円という水準は一度上抜けて降りてきた水準なので、大きなポイントではない。通常の相場つきのように、特段材料がなくても普通に通過してゆくポイント」と指摘する。「6月後半からドル/円自体の流れは出ている。97円台から戻し始めて、その流れの一環にある。マーケットのボラティリティも非常に落ち着いてきている。(ドル/円の100円回復は)きわめて自然な流れとみている」という。

<12:45> 豪ドル/ドル10年9月以来の安値、豪中銀総裁発言や上海株安で下落に拍車

豪ドル/ドル が0.9105ドルまで下げて2010年9月以来の安値を更新した。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のスティーブンス総裁の発言で、金融政策の緩和バイアスが改めて認識された。同タイミングで中国市場では上海総合株価指数 が下げ幅を急速に拡大し、豪ドルの下げに拍車が掛かった。午前、豪ドルは上昇する場面があったが、このとき造成された買いポジションが巻き戻されたとみられている。豪ドルの下落トレンドが続くとみられているなかで、腰の入った買いは入りにくいという。

あおぞら銀行・市場商品部の諸我晃次長は豪ドル/ドルについて「豪中銀は昨日、政策金利は据え置いたが、今後については緩和方向の見方を示していたので、上は重いだろう。ただ、追加利下げは織り込まれてきているので、目先は0.9ドルを目指すのだろうが、ここを割り込むまで売ってくるかは中国経済、コモディティの動向次第」と話す。

<12:08> 豪ドル0.91米ドル割れ、豪中銀総裁発言を挟んで急落

豪ドル は0.9096米ドル付近ときょうの安値圏。豪中銀総裁の発言を挟んで、下げ幅を拡大している。この日の高値は0.9190米ドル付近。

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のスティーブンス総裁は、資源投資ブームからのシフトは大きな試練との認識を示し、豪中銀はこの変化に対応するため引き続き妥当な措置をとる、と述べた。

また、当面はトレンドを下回る経済成長が続く可能性が大きいと予想した。

さらに、同総裁は、豪ドルは「一時期やや高過ぎる」水準にあったとし、交易条件を考えると、豪ドルが低下するのにあまりに時間を要したことは驚き、との感想を述べた。

<11:53> ドル100円半ば、参院選にらみ102円以上でドルコールを買う動きも

ドルは100円半ば。朝方100.86円と4週間半ぶりの高値を付けたが、高値付近では短期筋の利益確定売りに加え、輸出企業によるドル売りや機関投資家のヘッジ売りが流入し、100.45円まで反落した。

短期筋の間では、参院選後のドル高を見込み、3週間物で102円、103円のドルコールを買う動きが出ている。また、このところのドル高局面で、中長期の投資家によるドルの手当て買いが散見されている。他方、この日は別の機関投資家によるヘッジ売りがみられるなど、ドルの行方について見方が分かれているもようだ。

こうしたなか、5日の米雇用統計はこれまで以上に注目度が高まっている。

米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は2週間前に、経済が想定通りに推移すれば年内に資産買い入れ(量的緩和)の規模縮小を開始し、来年半ばに買い入れを停止する意向を表明した。

ロイター調査によると、6月の非農業部門雇用者数は前月比16万5000人増、失業率は0.1%ポイント低下の7.5%と予想されている。予想通りの内容なら、年内の緩和縮小を後押しする可能性がある。

市場では「米失業率に顕著な悪化がみられない限り、9月のFOMCで債券買い入れプログラムの減額が決定されることは、市場でほぼ確実視されている」(シティバンク銀行、投資調査部のシニアFXマーケットアナリスト、二瓶洋氏)との意見も聞かれた。  

非農業雇用者数の16万5000人増というペースは、5月の17万5000人増にはやや届かないものの、過去3カ月の平均である15万5800万人増を上回る。

<10:47> ドル100円前半に下落、輸出の売りと機関投資家のヘッジ売りも

ドルは100.46円まで下落。短期筋の利益確定売りに加え、本邦輸出勢による売りと、機関投資家によるヘッジ売りを受け、下げ幅を拡大した。   オーストラリア連邦統計局が3日発表した5月の財・サービスの貿易収支(季節調整済み)は6億7000万豪ドルの黒字となった。 ロイターがまとめた調査では、収支が均衡するとの予想が中央値として出ていた。豪ドルは同データを受けて0.9189米ドル付近まで上昇したが、現在は0.9170米ドル付近と若干押し戻されている。

また、HSBCによると、6月の中国サービス部門PMIは51.3と、前月の51.2から若干上昇した。市場の反応は限定的。

<10:20> ドル100円後半で伸び悩み、短期筋の利益確定と輸出勢の売りを受け

ドルは100.65円付近。高値100.86円から反落し、100円後半で伸び悩んでいる。早朝の取引でドルを買い仕掛けたファンド勢による利益確定売りや、輸出企業によるドル売りが出ているため、上値が抑えられているという。

きょうの米国時間には、6月の全米雇用報告、新規失業保険申請件数などが前倒しで発表される予定で、「きょうに限っては、現水準からの(ドル)一段高は想定しづらい」(外銀)という。

<09:27> ドル高値から反落、日経平均のマイナス転で利食い売りが先行

ドルは100.65円付近。朝方一時100.86円と4週間半ぶりの高値を付けたが、日経平均が寄り付き後、前日比でマイナス転したため、株高を見込んで形成されたドルロングに利食いが入っているという。ユーロは130.57円付近で早朝の高値130.82円付近から下落した。

<08:53> ドル100円後半、中東情勢不安を映した原油高を注視

ドルは100.81円付近で4週間半ぶりの高値圏。株先の気配値上昇を好感し、ドル買いのフローが出ているという。また、中東情勢の混乱が、ドルの一段高を招く可能性を指摘する声も上がっている。   2日の米欧石油市場では、中東の混乱を背景に米国産標準油種のWTIが1バレル=99ドルを超え、9カ月ぶりの高値を付けた。WTI8月限は1.61ドル高の99.60ドルと、2012年9月以来の高値で引けたブレント8月限は1.00ドル高の104.00ドルで終了。  原油相場上昇の背景には中東情勢の混乱があるという。リビアでは、抗議団体が一部油田を閉鎖に追い込んだ結果、原油生産が3分の1程度減少。またエジプトでの反政府デモは、地域の安定に関する懸念を高めている。  エジプトのモルシ大統領は2日、テレビを通じた国民向けの演説で、自身が選挙で選ばれた正統な大統領だと主張し、法にのっとった命令に対抗する勢力を拒否するよう促した。

演説の中で、大統領としての1年目は厳しいものだったと述べ、これまでの政権から引き継いだ汚点に対応していたとした。

国民の要望を実現するために合意を模索するよう求める軍部からの「最後通告」に対しては、これまでもそうした対話を行おうとしてきたが、成功しなかったと述べた。ただ、民主的に選ばれた大統領としての責務を果たし続けると強調した。

<08:32> ドル一時100.86円まで上昇、株先の気配値上昇を好感

ドルは100.77円付近。一時100.86円まで上昇し、5月31日以来4週間半ぶりの高値をつけた。株先の気配値が上昇しているため、大手金融機関の買いが入っているという。

ユーロは130.76円付近。一時130.80円まで上昇したが、前日海外市場で付けた131.08円(3週間半ぶり高値)には及ばなかった。

<07:55> ドル一時100.79円まで上昇、5月末以来の高値を付ける

ドルは一時100.79円まで上昇し、5月31日以来4週間半ぶりの高値を付けた。早朝の薄商いのなか、新規材料は見当たらず、海外ファンド勢など投機筋によるドルの買い仕掛けがドル上昇の背景とみられる。   米連邦準備理事会(FRB)のパウエル理事は2日、FRBが高失業率を引き下げる一方、低いインフレ率を目標水準に戻そうとする中、緩和的な金融政策は「かなりの期間(quite some time)」正当化されるだろうとの認識を示した。パウエル理事のハト派的なコメントは為替市場の材料になっていない様子。

<07:43> きょうの予想レンジはドル100.10―101.10円、100円半ばを中心とするもみ合い

ドル/円は100.67円付近、ユーロ/ドルは1.2980ドル付近、ユーロ/円は130.67円付近。

きょうの予想レンジはドル/円が100.10―101.10円、ユーロ/ドルが1.2930─1.3030ドル、ユーロ/円が129.90―131.20円。

 

2日終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して幅広く上昇し、ドル/円 は一時100.73円と6月3日以来、約1カ月ぶりの高値をつけた。最近の米経済指標が総じて堅調で、米連邦準備理事会(FRB)が想定よりも早く資産買い入れ(量的緩和)を縮小するとの観測が強まったことが背景。ユーロ/ドル は6月3日以来の安値となる1.2962ドル付近まで売られる場面があり、終盤は0.7%安の1.2978ドルとなった。

この日は「100円前半では押し目買いが見込まれ、100円後半では利食いや実需の売りが入りやすく、上下どちらにも動きづらい。100円半ばを中心とする値動きとなるだろう」(外為アナリスト)という。また、米国時間には、6月の全米雇用報告、新規失業保険申請件数などが前倒しで発表される予定で、注目が集まっている。

 
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