夢ちどり・アワチドリのやさしい栽培法

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夢ちどり・アワチドリのやさしい栽培法

初級者編



アワチドリとは、世界中で千葉県の房総半島の一部にのみ自生するランの一種です。
野生種は乱獲のため、ほとんどみることができなくなり、絶滅危惧種に指定されています。当園で約35年の年月をかけて改良を行った結果、丈夫でバラエティーに富むランとなり、今では世界中から注目されています。同じ仲間に、ウチョウラン・クロカミラン・サツマチドリなどがありますが、これらの種類をもとに丈夫でもっときれいに、花もたくさん咲くように改良した交配種が夢ちどりです。

球根の植え付け

休眠中に植え替えや植え付けをします。(通常12月〜3月)


小さめのプラ鉢や乾きにくい鉢が向いています。植え数は2号鉢で1〜2球、2.5号鉢で3〜5球、3〜3.5鉢で10〜15号球位が目安です。

用土

水はけの良い米粒〜あずき粒大の軽石、焼赤玉、他にミズゴケや山ゴケを細かくしたものを1〜2割位混合したもの、小さめの鉢(2号鉢)を使えばミズゴケの単用でも良く育ちます。

置き場所

屋外の明るい場所で雨、強風が避けられ、夏期はなるべく涼しい場所に置きます。開花中の一ヶ月間位は室内へ持ち込むことも可能です。

水やり


 芽出し頃から開花期までは土の表面が少し乾いたらあまり間をあけずに、
 花後は土が乾いたらたっぷりと、高温期は夕方から夜間に行います。
 10〜12月頃、地上部は黄変ののちに枯れ、管理が適切であれば新しい
 球根は立派に育っていることと思います。この頃から芽出しの3月頃までは
 水は必要としませんが、凍らない程度の寒い場所に置き、一ヶ月に一度くら
 い霧を吹く程度の湿り気を与えます。

屋内では、コップとスプーンを使うと楽に水やりができます。

 

肥料

真夏を除きハイポネックス等2000〜3000倍に薄めた液肥を一ヶ月に2〜4回与えられれば理想です。

病害虫

根元から枯れる立枯症(灰色かび病)には5〜6月に2〜3回、殺菌剤を散布します。ヨトウムシ・ケムシは見つけしだい取り除きます。

その他

・春の芽出し前後の遅霜による凍結に注意します。
・高温期の水やりは夕方から夜間に行います。
・冬は極度に凍らせないように注意します。
年間管理表


夢ちどり・アワチドリの楽しみ方一例