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大飯原発の断層 関電「活断層ではない」7月1日 19時12分
国内で唯一運転している福井県の大飯原子力発電所で、「活断層」かどうかで意見が分かれている敷地内の断層について、関西電力は新たに地下を掘って調べた結果「活断層ではない」という見解を示しました。
大飯原発では、国の原子力規制委員会が、専門家とともに「F-6」という敷地内を南北に走る断層の調査を去年2度行っていますが、「活断層」かどうかで専門家の意見が分かれています。
関西電力は、3号機の南側で、長さおよそ70メートル、深さおよそ40メートルの溝を新たに掘って地層を調べました。
その結果、溝の底で見つかった断層は、向きや傾きからF-6断層とみられ、その20メートルほど上にあるおよそ23万年前の火山灰を含む地層に変形が見られなかったということです。
このため関西電力は、「活断層の定義となっている、12万から13万年前以降には動いていない」として、「F-6断層は活断層ではない」という見解を示しました。
F-6断層は、真上に原子炉を冷やす海水を取り込む重要な配管があると指摘され、活断層と評価されると、3号機と4号機は停止を求められる可能性があります。
規制委員会は、大飯原発について、先月下旬、「直ちに安全上重大な問題が生じるものではない」とする報告書の案をほぼ了承し、定期検査が始まる9月まで、運転の継続を認める方針を示していますが、断層の問題は先送りしています。
規制委員会は、関西電力が今月中旬までにとりまとめる調査結果を検証することにしています。
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