先日、入ったブックストアで発見した、
ジョルジュ・バビエのムック誌。
バビエの絵は、どこかで見たことがあっても、
その人物像にフォーカスしたことは、頻繁にはないので貴重な内容。
今でこそ、20世紀を代表するイラストレーターと言われていますが、
その才能に反し、フランス美術史に於いては、長く軽視されていた歴史があります。
古典を基礎に当時流行のジャポニズムやシノワズリの影響を、
濃く受けた流麗なアール・デコ様式の独特のイラストレーション。
フランスは、ナントで生をうけたバビエ。 ブルジョア家庭で育った彼ならではの視点。
どことなく品がありながら、風刺っぽいニュアンスもあるあたりに魅力を感じます。
バビエルの国立美術学校時代の友人には、モンヴェルなど才能豊かな人物が多い。
素敵なドレッサーと構図。 色使いもシックです。
文学界からモード界まで広いネットワークが作品の幅を広げ・・・
これは、アメリカのフレグランスメゾン「リチャード・バドナット社」が、
顧客向けのパンフレット用に依頼したもの。
これは、「LA SOURIS(ネズミ)」と題された一枚。
LANVINのローブドレスを着た女性が、ネズミが怖くて逃げるのを我慢している図。
当時の文化・風俗の資料にもなり。
とってもリアルなストーリー。 衣装も素敵!!
古典絵画が美術とするならば、バビエのイラストは、美しいだけでなく情報伝達という
重要な役割を果たした、ある種マスコミュニケーションツールではないかと思う。
ファッション誌においても、その功績は大きく。
シャネルなど名立たるデザイナー達が、
彼の挿絵やイラストからインスピレーションを得ています。
バレエへの造詣も深く、「ニジンスキー」や「タマーラ・カルサヴィナ」などの作品も発表。
最近、当時の富裕層によるコレクションが、大切に保管されていたことが分かり。
貴重な作品も見つかり、個人的に興味のあるニュースでした。
そこに、このムック誌が発刊されてあったので、嬉しく思いました。
他にもリド島のバカンスや、華麗なるキャッツビーを彷彿とさせるものもあり、
流行のエレガンスを肌で感じられる作風に魅了されます。
今見てもどれも素敵・・・当時人気だったことも頷ける。
