キャブ車をいじくっていく上で避けては通れないのがキャブ調整。一般的にはセッティングを出すというとキャブセッティングを指す意味合いが大きいようだが、スクーターでは駆動系のセッティングもとてつもなく重要なため、きちんと何処何処のセッティングと言わないと意味が通じないだろう。
今これを書いている2008年10月現在は、2輪車がどんどんFI化が進んでいる。ホンダが国内向けに新型のキャブ車を出したりしているが(まさか新型のエイプ100をキャブで出すとは思わなかった)、ヨーロッパ向けの新型はCB125FIとFIの文字が並んでいる。
FI車ではインジェクションコントローラーというもので燃調を変更するが、キャブの場合ジェットやニードルで燃調を取っていく。
ジェットや二ードルとサラッと言っても、メインジェット、パイロットジェット、ジェットニードル、ニードルジェットなどあり、これらの交換をしてベストな状態を探っていく。
部品数があるから気の遠くなるような組み合わせがあり、また、下手にいじくってエンジンが焼きついたりしてしまうため手を出すのが怖いというイメージもある。
Todayのみでなくスクーター全般の話になるが、メインジェットの交換だけでほぼ調整できる。スクーター特有の変速システムのためであり、手間が少ないということを素直に喜んだほうが良いだろう。
TodayはVK0DAという負圧式(以下CVと呼ぶ)のキャブを使っている。CVキャブはかなり大雑把なセッティングでもそれなりに走れてしまうという特徴があるらしい。
実際に、メインジェットの番手を10上げたとしてもボコツクことなくそれなりに走ってしまう。もちろんパワー感は違うがはっきりとこの番手が良い!というのが分かりにくい。
メインジェットを買うわけだが、自分は
デイトナのメインジェットセット
を買った。
もう少し掘り下げて言うと「京浜全ネジ大」というのが該当する。
また、交換作業に必要な工具は10mmのボックスレンチ、プラスとマイナスのドライバー(共に#1と#2を用意)が必要となる。そのほか、ガソリンを入れる耐油性の入れ物も用意したい。 キャブという精密機械なのでくれぐれもサイズの合った工具を使用し、変形などさせないように注意しよう。
まず、メットインを外す。そうするとすぐにキャブの頭が見える。
余談だが、中央の銀色の蓋の中にジェットニードルが入っている。このニードルをズーマーのものに交換するだけで、アクセルワークが劇的に変わりとても運転しやすくなる。
最高速も上がりボアアップ後も有効なのでぜひ交換して欲しい。
次にキャブのガソリンを抜くのだが、ドレンホースがきちんと刺さっているか確認しガソリンを受ける入れ物を用意してからドレンボルトを緩める。
ちなみにガソリン受けにはジャムの空き瓶を使っている。少量とはいえガソリンは危険物であり溶剤なので石油製品の入れ物は避けたほうが良いと思う。
写真の赤い丸のところのボルトを外し、エアクリーナーのダクトを折り曲げるようにしてキャブの裏側をのぞくとフロート室が見える。
きちんとした作業方法はキャブについているすべてのホース、ワイヤーなどを外すこととなるだろうがこのお手軽方法で作業できる。セッティングを出すためには数回メインジェットの交換をすることになるが、面倒でなければエアクリーナ側のダクトは外した方がいいだろう。
フロート室の蓋を外すとキ○タマのようなフロートがある。このフロートの間にある金色に光るものが下から、メインジェット、スロージェット、よく分からないジェットとなる。 標準で72が入っている。車体の状態に応じて番手を変えればよいが、あなたの状態なら○○番ですね、なんてことはまったくいえない。はっきりと言える人がいるのならばぜひとも自分の番手を教えていただきたい。
メインジェットの交換が終わったら逆の手順で戻していくのだが、くれぐれもドレンの閉め忘れ、マニホールドの閉め忘れには注意してもらいたい。
ドレンの閉め忘れは運が悪いと油面下がりのまま走ってしまい、最悪焼き付を起こす。1回だけ閉め忘れたことがあったが、そのときはガス欠に似た症状ですんだが走行中にエンストは結構怖い。
またマニホールドの閉め忘れも、焼きつきの原因になるので注意したい。
スライドピストン加工バージョン2を行い燃調が狂っているように感じるし、エアスクリュー交換でキャブはぼろぼろだしで、ビックキャブ(CVK20)を考えてしまうこのごろだが、最後の悪あがきということでメインジェットを#82を単品で購入してみた。
単品だと700円近くになるのがいただけない。
やっぱりビックキャブが気になる。メットインを半分殺して、直引きのキャブを入れるのもいいかもしれない。