UNIJAPAN 公益財団法人 ユニジャパン



UNIJAPAN Entertainment Forum 2011

イメージベースARがもたらす 新しい映像体験とビジネスの可能性



タグ:
制作技法
概説

 カメラなどから入力された現実の映像の上に、ディスプレイ越しの情報を表示する技術として知られるAR(拡張現実)は、モバイルデバイスの進化でより身近なものになりつつある。本セミナーでは、ARを取り巻く現在の状況を紹介すると共に、NTTコムウェアが開発したイメージベースARでのさまざまな取り組みが解説された。

 

登壇者

平野光徳/Mitsunori Hirano
NTTコムウェア株式会社 CRM&ビリングソリューション事業本部 営業企画部 担当部長
山本 亮/Akira Yamamoto
NTTコムウェア株式会社 CRM&ビリングソリューション事業本部 営業企画部 担当課長

1.スマートフォンの普及で一躍注目を集めるAR技術

平野光徳:
 ARとは、現実の世界の映像に仮想の物体を重ね合わせて表示し、ユーザーがいる場所に応じた情報を直感的に提示するコンピュータ映像技術である。研究は50年ほど前から始まっていたが、最近になってスマートフォン向けにAR技術を使った複数のアプリケーションが提供されたことで大きな脚光を浴びている。一般的に利用されるARは、センサー方式、マーカーベース方式、自然特徴ベース(マーカーレス)方式の3つに大別されるが、それぞれ長所や短所があり、用途や目的に応じて使い分けられている。本セミナーで解説するイメージベースARは、自然特徴ベース方式を採用した技術だ。
 活用分野としては、作業支援などのサポート、医療や軍事向けのシミュレーション、広告や観光案内などの情報のリッチ化、ゲームなどのエンタテインメントがある。このうち多く利用されそうなのはエンタテインメント分野で、手軽に楽しめるユニークな掲示方法として今後も普及が進んでいくと思われる。

2.プロモーションから観光まで幅広く活用されるイメージベースAR

山本 亮:
 NTTコムウェアが開発したイメージベースARは、スマートフォンのカメラで特定の絵や写真を撮影するとディスプレイ上に映った絵や写真が動きだすという、シンプルな面白さを持ったサービスだ。主な使用分野は企業のプロモーションなどで、ユーザーは専用のアプリケーションをダウンロードするだけで手軽にサービスを利用することができる。その仕組みは、専用アプリケーションで撮影された写真データが自動的にクラウド上のサーバに送信され、そこで写真の中にある特定の絵や写真を認識。コンテンツサーバから対応する動画やWebサイトの情報がスマートフォン側に配信され、画面に表示された写真の上に貼りこまれて動き出すようになっている。
 すでに企業などに向けて昨年からパッケージの提供が行われていたが、2011年9月からはNTTコムウェアがシステム面をサポートし、より安価に手軽に利用できる「SaaS」商品の提供も開始。これらは複数の企業のプロモーションに使われているほか、小樽商科大学が行った「小樽市観光情報適用サービス実証実験」にも利用された。こうした経験を通して、イメージベースARの機能向上に役立つさまざまなデータも得られている。今後は現状の課題をクリアしつつ、さらなるビジネスの可能性を追求。屋外立体物を対象とした認識への挑戦なども行っていく。

基本情報

開催場所: 六本木ヒルズ49Fカンファレンスルーム(港区六本木)
開催日時: 2011/10/28
主催: エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社
タグ: 制作技法


ユニジャパンライブラリ


ライブラリ内検索
  • フェイズ別
  • 企画開発
    プリプロダクション
    プロダクション
    ポストプロダクション
    配給・流通
  • テーマ別
  • 税制・補助金
    法務・契約
    人材関連
    制作技法
    市場・統計情報
  • コンテンツ分野別
  • 映画
    テレビ
    アニメ
    ゲーム
    インターネット
    音楽
    モバイル
  • 地域別
  • 日本
    韓国
    中国
    アジア・オセアニア
    ヨーロッパ
    北米
    中南米
    アフリカ

 

  
  
  

このページの先頭へ