◎正統派ユダヤ教徒迫害でイスラエルに内戦の危機
AsiaNet 53575
共同JBN 0789 (2013.7.1)
【ロンドン2013年6月28日PRN=共同JBN】新たな法案をめぐるイスラエル国家と正統派ユダヤ教徒共同体の間の緊張はクライマックスに達し、国が内戦にのみ込まれる恐れがあるため、欧州のユダヤ人社会はこれに反応を見せている。イスラエルで抑圧されている少数派の正統派を全体でサポートするために、大規模なデモに欧州の多くの国から約100人の律法学者のリーダーや代表が参加する予定である。
国際的な正統派ユダヤ人社会を代表するSatmar United(サトマール・ユナイテッド)のラビ・シュレム・タイテルバウムは、シオニスト運動が宗教慣行を支配、除去してユダヤ人を新たナショナリスティックな型にはめようとし始めていると述べている。彼らは正統派も重荷を分担する必要があると言うが、これは正統派を彼らの反宗教的社会に組み込むという真の目的を隠すためにすぎない。
イスラエルの将軍たちはその必要はないと率直に認めており、宗教的兵士の大量流入にどう対処していいかわからないことを認めており、重荷分担論が偽りであることを示している。
イスラエルのリーダーたちが、軍隊を正統派共同体の大幅変質を効果的に実行できる理想的な環境だと見ていること、したがって彼らが現在、正統派の強制的入隊を望んでいることは明らかである。
正統派の律法学者のリーダーたちは、この新法案に従うことはユダヤ教に反すると述べており、必要なあらゆる手段でこれに抵抗するよう呼び掛けている。
イスラエル国家はいまや脅迫という前例のない方法を使ってユダヤ人の宗教を変えようとしている。
エルサレムとニューヨークでは過去数週間に大規模デモが行われ、数万人の正統派ユダヤ人が参加した。
欧州連合(EU)はイスラエルの宗教的なユダヤ人が平和に信仰に基づく行動ができるように介入することを予定している。
イスラエルから逃れる正統派共同体の人々に国際的な保護を提供し、すべての加盟国が彼らを難民、政治的亡命者と認めることを欧州委員会に訴えるため、ブリュッセルのEU本部前でデモが行われる。
欧州のユダヤ人社会はEUが「欧州連合は人権を普遍的で不可分のものと認める。境界内でも非EU諸国との関係に関わる場合でも、これを積極的に促進し、守る」という憲章に従って行動すると期待し、祈っている。
ソース:Satmar United