2013.7.3 04:04(2/3ページ)

え~和田虎、勝負弱ッ!痛恨“自滅”にイライラ

延長十回二死一、三塁から代打・関本は中飛に倒れる

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 渡辺がマウンド上で天を仰いだ。3万8557人を詰め込んだ聖地がため息に包まれた。2-2で迎えた延長十一回二死満塁、カウント3-1から、立岡に痛恨の押し出し四球…。8年ぶりVへ向けて、生まれ変わった和田阪神の真価を見せるはずの『7・2』で、勝負弱さを露呈した。

 「思い通りの展開だったけど…。ああいうところで(マウンドに)あがる投手が苦しいのは百も承知。何とかという気持ちでナベ(渡辺)を送り出したけど…。ストライクがとれなかったね」

 和田監督が何度もフゥと息を吐いた。今季延長戦は3勝2分けで、サヨナラ勝ちは7度。終盤の競り合いには強かったはずだ。ところが3連勝すれば奪首できる首位攻防戦、必勝を期した1戦目で…。4時間38分の末、首位巨人とは3・5差に広がった。G戦の連勝も「4」で止まった。

 もどかしすぎる。延長十一回二死二塁、筒井から渡辺への継投が裏目に出た。中井に左前打を浴び、坂本を敬遠。ここで守備要員の、打率1割台の立岡に無条件に与えた決勝点は情けない。その前にも仕留めるチャンスが何度もありながら、巨人を助けてしまった。

 初対決のルーキー菅野から能見の右中間二塁打で先制。三回無死一、三塁では新井が三遊間を破り、リードを2点に広げたまではよかった。しかし、なお無死一、二塁。「6番・右翼」でスタメン起用した今成が犠打失敗(記録は一ゴロ)。指揮官は「2点目をとった後だね。そこで走者を進められなかった。送れて(点を)とれない分はいいんだけど、流れが止まってしまった」と厳しい表情で振り返った。

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