宮崎香蓮　故郷・長崎でパティシエ挑戦　テレビ東京系「明日のマドレーヌ」

　女優の宮崎香蓮（１９）が、テレビ東京系のドラマスペシャル「明日のマドレーヌ」（２７日午後４時放送）でドラマに初主演することが決まった。５日から撮影に入る。

　昨年「チャレンジカップ」のお菓子作りでグランプリに輝いた、長崎県の高校３年生（当時）、洲崎澪（すさき・みお）さんの体験記「最後のマドレーヌ」が原作。チャレンジカップは、小学生から高校生が自分で決めた目標に向け、半年間の挑戦をする大会だ。

　ドラマは、がんで母親を亡くした悲しみから、一度は諦めかけたお菓子作りに再び挑み、パティシエになろうと前進する１７歳の成長を描く。

　ヒロインの戸川真紀を演じる宮崎は「夢に向かってひたむきで全力で、周りの人たちへの感謝を忘れない澪さんの姿勢に感動します。私自身まだまだ夢に向かっている途中なので、とても勇気をいただける」と、早くも役柄に思い入れたっぷりの様子。

　ドラマ初主演の大役とあって「澪さんの頑張りが見てくださる方々に伝わるよう、全力で演じたい」と張り切っている。オール長崎ロケ。長崎は自身の出身地でもあり、「とても楽しみ。大好きな土地で精いっぱいやりきりたい」と熱演を誓った。

　真紀の母・郁子は斉藤由貴（４６）、タンカー船の船長の父・拓郎は榎木孝明（５７）、姉・美佳は朝倉あき（２１）、真紀を公私にわたり応援する高校教諭・森本を金子昇（３８）が演じる。

　プロデューサーの山鹿達也氏は宮崎に対し「透明感があって、真摯（しんし）なまなざしが印象的な女優さん。難しい役だが、きっと澪さんの思いを体現できる」と期待を寄せる。

　番組は、約１５分のドキュメントと約６０分のドラマで構成する。

　◆宮崎香蓮（みやざき・かれん）　１９９３（平成５）年１１月２０日生まれ。長崎県島原市出身で、祖父は「まぼろしの邪馬台国（やまたいこく）」で知られる古代史研究家で作家の宮崎康平氏。２００６年に全日本国民的美少女コンテスト演技部門賞に輝き、芸能界入り。０８年に映画「チェスト！」のヒロイン、映画「まぼろしの邪馬台国」では祖母・和子さんの幼少期を演じる。早大社会科学部在学中。