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【プロ野球】

阿部 負傷交代 延長戦制すもGに暗雲

2013年7月3日 紙面から

阪神−巨人 3回裏の守備を終えベンチに戻る阿部を心配そうに見る原監督(中)=甲子園で(山口登撮影)

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◇巨人3−2阪神

 巨人が逆転勝ちで首位攻防戦を制した。7回に坂本のこの日2本目の適時二塁打で追い付き、延長11回、立岡が押し出し四球を選んで勝ち越した。4番手の山口が4勝目。最後は西村が締めた。阪神は6番手の渡辺が誤算だった。

    ◇

 大黒柱を欠いても負けない。巨人の強さがはっきりと出た首位攻防第1ラウンドだった。3回、鳥谷に二盗を許した際の送球で阿部が右脇腹を痛め、交代を余儀なくされた。この時点で2点のビハインド。劣勢となった試合をひっくり返す立役者となったのは中井と立岡の23歳コンビだ。

 「首位攻防戦でスタメンで使ってもらってよしやってやろうと思った」と中井。プロ初の猛打賞で1点目、2点目のホームを踏むと、延長11回には2死二塁から4安打目となる左前打を放ち、チームは一気に押せ押せムードとなった。

 中井が広げたチャンスを生かしたのが途中から4番に入っていた立岡だ。一、三塁から坂本が敬遠。2死満塁で打席に向かうとしっかりとボールを見極めて決勝の押し出し四球を選んだ。原監督は「精神統一の効いた堂々とした姿で打席に入ったのがああいう形につながった」と称賛。立岡も「ベンチから見ていていろいろ計算して(坂本)勇人さんが歩かされるな、というのはあった。ちょっとびびってましたけど」とホッとした表情を浮かべた。

 中井は6月上旬に寝坊でチームの全体練習に約1時間遅刻。懲罰で2軍降格の憂き目にあったが、1軍復帰を果たした後の大一番で見事に恩返しした。立岡も昨年、イースタン・リーグでの守備中に野手と接触し、左肘を故障。右打ちから左打ちへの転向を余儀なくされた苦労人。どん底からはい上がった脇役たちの活躍で天王山の初戦を劇勝。敵地で重い先制パンチを食らわせた。 (臼杵秀之)

 

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