楽天−ロッテ 5回表2死三塁、根元を投ゴロに仕留めた楽天・田中。8イニング無失点で開幕からの連勝を11にまで伸ばした=Kスタ宮城で
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◇楽天7−0ロッテ
楽天の田中が開幕11連勝。9安打を浴びたが、要所で粘って8イニングを無失点に抑えた。打線は1回に敵失で1点、2回に銀次の適時打などで3点。5回にはマギーの16号ソロなどで2点を追加した。ロッテは唐川が立ち上がりから乱れた。
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これぞエースの貫禄だ。田中が8イニングで9安打を浴びながら、無失点に抑えた。今季初対決のロッテ打線を封じ、開幕11連勝。防御率も1・35で西武・菊池を抜き、トップに立った。
地元Kスタ宮城の声援を受けながら笑顔でお立ち台に上がる。
「ちょっと打たれすぎたんですけど、守備の助けもあってなんとかゼロに抑えることができました。これからもしっかり投げていきたい」
得点圏に走者を許したのは5度。ピンチになるとギアチェンジし、得点は許さなかった。勝ち方を知る投球で要所を締めた。
首位攻防戦。3連勝で単独首位がかなうチームにとって大事な初戦。心得てマウンドに上がった。粘りが身上のロッテに対し「それなら粘りの田中で」と走者を出しても崩れることはなかった。初回2死一、二塁のピンチでは大松をこの日最速の150キロで三邪飛に仕留めた。3回には先頭岡田の一塁への打球を銀次がはじき二塁打にしてしまう。これをきっかけに2死一、三塁としたが、今江を二ゴロで事なきを得た。
8イニング無失点で連続無失点は自己最高となる31イニングまで伸ばした。
「僕が投げる時は点を取ってもらえる。チーム状態はいいですね」。チームは3連勝。今季最多の貯金9で首位に1差。エースを中心に投打がかみ合う楽天がトップを射程圏に捉えた。 (水足丈夫)
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