介護職員不足解消を 南相馬市が初任者研修講座
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響を受け深刻な介護職員の不足が続く南相馬市で1日、介護職員を養成する「介護職員初任者研修講座」が始まった。
市内で開設している47カ所の介護施設で震災前、310人いた介護職員は4月末現在、257人にとどまる。また、同市の要支援・要介護認定者は震災前約2760人だったが、4月末現在で約3400人に急増した。
市は地域の介護サービスを維持するため、国の福島避難解除等区域生活環境整備事業を活用し、講座を開催。1人15万円分の受講料は市が全額負担する。受講者は介護職員初任者研修修了資格を取得し、市内の介護事業所で就業を目指す。
初回の講座には市内の20~60代の男女21人が参加した。桜井勝延市長が「皆さんの活躍が市の復興につながる」と激励した。1期は9月までの全20回の講座を実施する。市は平成25年度、全3期の講座開催を予定している。
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