浪江中生と語り合う 横浜の住職・柴さん
東京電力福島第一原発事故により二本松市に移転している浪江町の浪江中(浜名新一校長、生徒数43人)で28日、ふるさと浪江講演会が開かれ、同校を支援している横浜市の遍照寺住職、柴義彰さん(38)が生徒と語り合った。
同校は古里の復興に関わる人々の講演を行っている。今回は支援者の思いを知ろうと招いた。柴さんは昨年5月にパソコン25台やバドミントンの用具、柔道着などを持参し、その後も支援を続けている。
柴さんは車座になり、前回の訪問後に生徒から寄せられた質問に答える形で語った。支援を続ける理由は「皆さんに喜んでもらえるから。巡り合わせと考えている」と答えた。
震災後に岩手、宮城、本県の沿岸部の遺体安置所を訪れ、読経した話をし「生きていること、普段通り生活できるありがたさを感じた」と明かした。
自分の修行時代についても語り「つらいことも楽しい気持ちになれるよう工夫した。勉強は苦痛ではなく、面白いと考えてみてはどうか」などと助言した。熱心に耳を傾けた生徒たちを代表し、山田優君(3年)が謝辞を述べた。
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