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バイオ燃料で営農再開 富岡の農家有志、ナタネなど種まき、実証実験へ

 警戒区域が再編された富岡町の農家有志でつくる「ふるさと生産組合」は1日、町内下郡山の水田にバイオエタノールの材料になるコウリャンなど5種類の種をまいた。10月に収穫し九州大の協力を得てバイオエタノールに加工する実証実験を行う。
 同組合は営農再開に向け、昨年から再生可能エネルギーの材料栽培に取り組んでいる。警戒区域再編前の昨年は町の許可を取り約40アールの水田に国の助成でデントコーン、ナタネなど5種類をまいた。今年は民間主導の「キリン絆プロジェクト助成事業」に採択され、避難指示解除準備区域の90アールに規模を拡大したという。
 5月下旬に先行し30アールに種まきした。1日は西郷村に避難する渡辺康男組合長(62)や県外から駆け付けた約10人が残りの60アールほどの水田を耕運機で耕しながら、コウリャンなどの種を丁寧に土に埋めた。
 収穫した作物は九州大農学部の原敏夫准教授らに依頼しモニタリングなどのデータを収集しながらバイオエタノールに加工する。渡辺組合長は「富岡だけでなく双葉郡全体の将来像として六次化産業の構築を目指したい」と語る。

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水田を耕しコウリャンなどの種を植える組合員ら
水田を耕しコウリャンなどの種を植える組合員ら

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