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震災記録誌作成へ 大熊の思い後世にと町教委

 大熊町教委は町民の声を後世に伝えるため、東日本大震災の記録誌を作成する。震災と東京電力福島第一原発事故に伴う避難の体験、思い、さまざまな支援への感謝などをつづってもらう。町教委は「将来、後世の人たちが過去を振り返るとき、何かを学び取ることができるはず。素直な気持ちを寄せてほしい」と応募を呼び掛けている。10月末まで募集する。
 記録誌の題名は「東日本大震災の記録と思い」とする。町教委は完成後に全戸配布し、大熊町民としての絆を再確認し、古里を愛する心をよみがえらせてもらう。今後、職員と一般町民らで編集委員会をつくり、具体的な構成などを検討する。
 震災時に大熊町民だった小学生以上なら誰でも応募できる。テーマは(1)震災時の体験(2)避難時の体験(3)将来のこと(希望、夢、要望など)で、1600字程度にまとめる。記録誌には実名を掲載するが、匿名の希望にも応じる。文章を書くことが苦手な人に対しては、委員が訪問して聞き取る。
 昨年12月、西郷村が村民500人の証言集「東日本大震災3・11の記憶」を発刊したことを知り、職員から「後世のため、大熊町でも製作したい」との声が上がり、町教委が作成の準備を始めた。武内敏英教育長は「テーマや形式にとらわれず、自由に思いを記してほしい。例えばつらい思いを吐き出す機会にしてもらってもいい。話し言葉で書いてもいい。とにかく幅広く声を集めたい。頂いた声は、できるだけそのまま掲載したい」と話している。
 問い合わせは町役場会津若松出張所内の教育総務課 電話0242(26)3844へ。町のホームページやブログでも紹介している。

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体験談を募集するホームページをチェックする職員
体験談を募集するホームページをチェックする職員

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