あんぽ柿生産振興協4日設立 出荷再開へモデル地域で加工試験
本県特産のあんぽ柿の3年ぶりの出荷再開に向けて県やJAなどは4日、「あんぽ柿生産振興協会」をつくり、柿の放射線量が低い地域から先行出荷する態勢を確立する。
あんぽ柿は東京電力福島第一原発事故の影響により、2年連続で加工自粛に追い込まれた。あんぽ柿の主な生産地の県北地区では放射線量が低い地域もあるため、モデル地域を選定して加工試験を実施する方針だ。
16日から伊達市や桑折、国見町の生産農家約2000戸を対象に、熟する前の柿(幼果)の放射性物質の濃度を検査する。8月中旬に出る結果を踏まえ、濃度の低い地区をモデル地域に指定する。
県は柿をつぶさなくても放射性物質の濃度を測定できる非破壊式検査機器を開発するメーカー2社に補助金を出す。16台を導入し、安全を確実に担保するため全量検査してから出荷する態勢を構築する。
4日に福島市のJA福島ビルで設立総会を開く。
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