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御堂筋、広告緩和に賛否の声

映像広告や、ビル全体を使ったパック広告の規制緩和が提案されている御堂筋(1日午後、大阪市中央区で)=里見研撮影

 御堂筋や堺筋など、大阪中心部の景観を一変させかねない屋外広告規制の大幅緩和に向けて、大阪市は1日、市長の諮問機関、市都市景観委員会(委員長=澤木昌典・大阪大教授)に沿道広告の設置基準の見直し案を示した。大型スクリーンによる映像広告や、ビル壁面の大広告で、「にぎわい」を呼び込むといい、市は来年度の実施を目指す。地元からは賛否の声が上がった。

 委員会で、市は映像広告の解禁案について、災害時の情報発信にも活用できると主張した。また、壁面広告の面積制限の緩和も提案した。

 委員会は今秋に開く次回会合で、景観への影響などを検討し、今年度末までに見直しの是非を判断する。

 御堂筋沿いのビル関係者からは期待の声が出た。不動産管理会社「関西インベスト」(大阪市中央区)の林省二社長(51)は、「御堂筋に大きな看板を出して、PRしたい企業はあるはず。ビルの個性も打ち出せる。規制緩和は歓迎だ」と話す。

 一方、広告の規制緩和による教育環境や景観への悪影響を懸念する声がある。

 御堂筋近くの私立相愛中学・高校(同)の藤沢栄治教頭は「学校周辺のビルに、教育上、良くない映像を流す広告が増えるのではないか」と心配する。

 毎週、御堂筋を訪れるという作家難波利三さんは「御堂筋は、大阪が全国に誇るメーンストリート。この季節は緑がきれいで、秋にはイチョウ並木が美しい。道頓堀のような派手な広告が並べば、そんな美観を損ねてしまう」と規制緩和に反対している。

2013年7月2日  読売新聞)
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